植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

弱肉強食はあたりまえすぎてつまんない。

人口減少の日本では、
マーケットがどんどん縮小します。

この時代では、少ない獲物(市場)を奪い合うための競争は
間違いなく激化します。

仕入れ先を徹底的に叩いて原価を低減し、
会社で働く人の給料支払金額を如何に下げるかが重要です。

または、価値の低いものを、如何に高い値段で売るかも重要です。

ビジネスは、足し算引き算でしかないです。
利益を確保するためには、原価を安く。売値を高く。です。

これからの時代、それはもっとエスカレートするかも。
「弱肉強食」の傾向が、どんどん強くなるかも。
そこで大事なのは、強者になることかも。
そして、弱者は負けてもしょうがないのかも。
という思考の人が増えてきてる感じがするのが、
僕はちょっと怖いです。

弱肉強食は事実です。
でも、人間は、そこから遠ざかったからこそ、
進化発展したように思えます。

弱肉強食の極端な姿は、共食いです。
自分たちの子どもさえも餌にしてしまうような生物はいます。
しかし、そういう傾向は、昆虫など、
進化のかなり初期の段階の生物に多く見られるように思います。

複雑化し高度化した生き物ほど、
仲間を守り、子孫を守る傾向が強いように思えます。
それは、きれいごとでしょうか?甘いでしょうか?

僕は、弱肉強食から遠ざかる思考が、社会性になるような気がします。
だから、僕の心の中でも「弱肉強食だから仕方ないよ」という思いが頭をもたげたときには、それに向き合う思考をするようにしています。
だって、「弱肉強食だからしょうがない」なんて、
あまりにもあたりまえすぎて簡単すぎて単純すぎるもの。
もうちょっと、複雑な思考をしたほうが楽しいです。
だって、人間だもの。   つとむ。