植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

シンプルでいい。

僕は思います。
 
学問とは、
いい学校やいい会社に入るためのものではありません。
 
学問とは、社会の問題を解決するために、人類が命をかけて積み重ねてきた記録です。
 
 
 
教育とは、失敗の避けかたや、責任の避けかたを教える為のものではありません。
 
教育とは、失敗を安全に経験させるためのものです。
 
 
 
仕事とは、いうことを聞いて、お金をもらうことではありません。
 
仕事とは、社会や人の役にたつことです。
 
 
 
夢とは、学歴や職業ではありません。
 
夢とは、大好きなことや、やってみたいことです。
 
 
 
自信とは、優越感ではありません。
 
自信とは、自分の考えを信じられる状態です。
 
 
僕は、世の中は意外とシンプルだよ、と思っています。

勇気あるプレゼン

先日、札幌の、高等支援学校に行ってきました。
 
その学校の子達は、夏に、僕の会社に見学旅行で来てくれた子達です。
その子達が、僕の言葉を題材にした、ミュージカルをつくって、発表すると言うのです。
 
それを知ったのは、その学校の先生から、そういうことをしていいですか、という許諾の連絡が来たからです。
その段階で、見に行きたいなあ・・・と思いました。
 
でも、10月、11月と、怒濤のように忙しくて、
行こうかいかまいか迷っていました。
でも、前日。やっぱり行くことにしました。
しかし、当日。あろう事か、吹雪で高速道路が封鎖。
その日、岩見沢市は60センチも雪が降ったそうです。
ということで、一般道路の渋滞の中を、延々と運転。
結局、ミュージカルの、最後の最後にしか間に合いませんでした。
 
ところが、僕に気がついてくれた先生や子ども達が、
玄関ホールで、もう一度ダイジェストでミュージカルを演じてくれました。
演じたばかりでつかれていただろうに・・・
 
ミュージカルでは、自信の大切さ、夢の大切さが、
とても上手に描かれていました。
僕に力をくれた伝記の人たちも登場して、
かっこよく「だったらこうしてみたら」を伝えてくれました。
 
みんな、長い台詞をしっかりおぼえて、大きな声で、ゆっくりと、しっかりと伝えていました。立派でした.ステキでした。
 
その学校の先生達は、様々な子達のことを、ものすごくよく見ていました。そして、1人1人に適切な負荷をかけ、その負荷が大きすぎたり、向いていない場合は、ちがう方法を探ります。負荷が適切で、成長できてるときは、さらに適切な負荷をかけていきます。そして、励まして、褒めて、感謝しているように見えました。
 
先生も朗らか。生徒も朗らか。みんな優しい、素晴らしい人達でした。
 
同じことを、社会や企業もできたらいいと思います。
要求を満たさなければお払い箱、ではなく、
どうやったら、その人の能力を活かせるかな?
を考える仕組みが、とても大事だと思います。
そもそも、俗に言う「健常な人」だって、何をして健常なのかわかりません。
 
ここに紹介する動画は、沖縄で出会った子のプレゼンです。
彼の夢を、僕も応援します。目指します。
彼はきっと、緊張したことでしょう。
でも、彼は、勇気を出して、自分の夢を語っています。
このプレゼンを公開するにあたって、親御さんは悩んだそうです。もしかしたら誹謗中傷されるかも知れない・・・
でも、彼の決意はかたかったそうです。
そんな彼の、勇気あるプレゼンです。
みんなで目指せば、かなうはず!
 
 

今年もあとすこし。

現在、浜松町。
昨日は品川でお話しさせていただけました。
IT系の展示会のイベントで、
けっこう遅い時間だったのですが、
会場いっぱいの人が聞いてくださいました。
終わったあとも、名刺交換で、沢山の人が並んでくださいました。1時間弱かかっちゃったかも。
すごく待たせてしまって、ものすごく心配だったけど、
次の人が前の人の写真を撮ってくれるという、
優しい連鎖が続いて、みんなにこやかに待っててくれました。
いいひとばっかりだあ。
 
今年の講演は、あと5回。
今年は、出張しての講演は、115回のようです。
そのうちの、85%が学校でした。
10%が、企業や会員やグループ向け。残りの5%が一般の人も参加できるものでした。
 
振り返ると、神戸では3000人もの人を集めてくださった方々がいました。
自分たちでロケット教室できるようになってくれた人達もいました。
って、ここまでかいたら、両方とも、滋賀のKMPからみだわ。KMPのみなさん、ありがとね。
 
日本中に、頑張ってる人達がいます。
その人達が、力を合わせられたら、きっと、素敵なことができると思います。
「だったらこうしてみたら?」な人が、助け合い、支え合う社会を作りたいです。
今年もあと少し。がんばる。

冬のはじまり。運転注意!

現在は千歳空港。
これから東京です。
今日は赤坂で講演です。
 
この季節の北海道は、気温がマイナス一桁ぐらいです。この気温の時が、道路の状態は最も危険です。
 
氷が滑るのは、表面が溶けて水があるときです。
マイナス一桁くらいの気温は、その条件にぴったりです。
これが、マイナス10度を下回ると、あんまり滑らなくなります。
 
この季節は、千歳空港までの道路でも、
道の脇に、車がぽとぽと落ちていることが多いです。
ブレーキ踏んでも、まっすぐ走っていても、
車のお尻が不安定に流れ出します。
 
しかし、そこはそれ、グランツーリスモで、
フェラーリF40と、ランチアストラトスが好きな僕。
両方とも、直線でもスピンできます。
F40に至っては、雨のコースでブレーキ踏んでもスピン。
それらをいつも操縦してるから、リアルな車でも
けっこう素早く反応できます。
おまけに、乗ってる車は、ヴェルファイヤ。
挙動はとってものんびりです。(長くて重いから、ヨー方向の慣性モーメントが大きい。)
 
でも、とにかく一番大事なのは、
(1)車間距離
(2)安全な速度
の二つです。
これさえ守っていれば、かなり大丈夫。
 
北海道は、12月、1月、2月、と、道路が雪です。
この3ヶ月を乗り切れれば、一安心です。
 
気持ちよく年の瀬を迎えるためにも、
気を付けて運転しましょう。

臨機応変な学校。

久々の北海道は、すっかり雪国です。
 
長野の学校は、とてもステキでした。
周年事業での機会でした。講演の後に、ロケットのデモ打上が予定されていました。
でも、当日の天気は、どんより。雨雲レーダー的には、
講演の終わり頃から雨の感じ。
ロケットは平気だけど、見ている子ども達が濡れるのはかわいそう。
 
そこで、学校に着いて、まず、だめもとで、
「雨が降りそうなので、講演後に予定されていたロケットの打上を、最初にできないでしょうか?」と相談してみたところ、
「実はそう思っていました。」とのご返答。
あっというまに手配され、隣の小学校にも連絡が行き、
なんと、周年事業の記念式典のスケジュールが、いきなり変更になりました。来賓の人とか、沢山いるのに。
 
こんなに臨機応変に対応出来る学校には、なかなか出会えないです。
 
で、ロケットの打上。
幸いにして、風がほぼ収まったので、
あんまり飛ばないロケットは、Bのエンジンを装備して、
思いっきり飛ぶロケットに変身です。
見事に打ち上げ地点から20mの所に戻ってこれました。
子ども達に、元気なロケットを見せられてよかった。
 
そのあとの講演は、会場がちょっと寒くて、子ども達がかわいそうでしたが、90分のお話しを、小学生も聞いてくれました。
そして、天気は見事に雨。ロケット打ち上げておいてよかった。
 
いま、時代は大きく変化しています。
社会の変化の速度は、昔とは比べものになりません。
この変化の速度に、従来のピラミッド型の命令指揮系統は、対応出来なくなってる気がします。
これからは、臨機応変な即応力を持つ、新しい組織形態が必要な気がします。
 
この学校は、公立学校でありながら、とても臨機応変でした。この学校の組織のあり方は、これからの学校に、きっとすごく参考になる様な気がします。
 
 

今日は長野。ペーパーロケットのデモ打上も。

現在は名古屋。
今日は、長野の岡谷の学校でお話しをさせていただけます。
お話しが終わった後は、ペーパーロケットのデモンストレーション打ちあげです。ちょっと天気が心配。
 
今年開発した「あんまり飛ばない」ペーパーロケットは、
千葉県の柏市でのロケット教室からスタートして、
滋賀県や札幌や沖縄などで、沢山の人達に助けてもらいながら実験を重ねたほか、
植松電機に来てくれた子達にも作ってもらい、
改良を加えてきました。
最新型は、リカバリーワディングがいらないようになっています。(リカバリーワディングとは、ロケットエンジンがパラシュートを押し出すためにする逆噴射の炎を、パラシュートに直に当てないための難燃性の紙です。これが上空で放出されると、それも拾わないといけないので、手間でした。)
ただ、このリカバリーワディング不要型は、まだ工作にかなりのスキルを要するので、もう少し改良の必要があります。
 
でも、ペーパーロケット。よいところは安いところです。
しかし、難点もあります。製作に時間がかかります。
切り出しからはじめると、3時間くらいはかかってしまいます。
残念ながら、あまりハサミを上手に使えない子が多いです。
 
そこで、いままでは、時間がないときは、僕らが切り出しをしていました。でも、それは、実用レベルの労力ではなかったです。
 
ということで、新型レーザー導入。
通常のレーザーは、XYプロッターと同じ原理ですから、
どうしても切断速度に限界がありました。
しかし、今回のレーザーは、会社の子が見つけてくれたのですが、移動レールがない。
シンゴジラのレーザーのように、レーザーを一点から放射状に発射することで、超高速カットが可能だそうです。
ただし、厚物は切れません。しかしうちには、厚物であれば、
28mmの鉄板まで切断できるレーザーがあるから大丈夫。
 
この新しいシンゴジラレーザーの導入で、
ペーパーロケットをキット化できそうです。
ただし、その場合は、「ダウンロードするだけで作れる」というメリットがなくなってしまいますが、それは、工作に慣れた人や、時間に余裕のある人が使ってくれたらいいと思います。
 
また、このレーザーがあれば、僕の船や戦車のペーパークラフトもキット化できるかも。
僕のペーパークラフトの戦車や船は、最近気合いが入りすぎていて、すごくリアルになってきたんだけど。0.1mm精度のカットができないと、うまく組み立てられない状態になっていました。でも、レーザーなら、僕が切るよりいいかも。
 
今年、目標としていた、安価であまり飛ばないロケットで、あちこちでロケット教室できるようにしたい、という夢は、
70%位は実現してきたかなという感じです。
それもこれも、関わってくださった人達のおかげです。
 
今日の長野が終わったら、家に帰れます。
北海道は、僕がいない間に、すっかり冬になってしまったようです。
千歳に放置してきた新しい車では、まだ雪道を運転したことがないです。ちょっと心配。
気を付けて帰ります。
 
 

北見から浜松町へ

浜松町到着。
今回の移動は遠かった。
 
今日は北見でお話しをさせていただけました。
そのあと、バスで帰ろうと思っていたら、優しい人達が、空港まで送ってくださいました。
 
行きも帰りも助けていただけちゃった。
北海道はありがたいです。
 
浜松町のホテル。
暖房を入れたら、テーブルの上のおしゃれな照明が揺れる。
明暗がぐるぐる変わるから、とても目が疲れる。
こうなるとは、設計した人も思っていなかったろうなあ。
 
今年は、ずいぶん浜松町のホテルに泊まってるから、
なんかちょっとほっとしています。
大きな本屋にも久々にいけたし。
今日は少しゆっくりできます。