植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

「死ね」「きもい」「うざい」をなくするために。

先日、いじめをなくするために、
「死ね」「きもい」「うざい」などの言葉を
使わないようにしよう、と、生徒会が提案した学校が
テレビで取り上げられていました。

その提案に対して、生徒から出てきた答えには
「どーせ禁止しても、みんな使う。」
「禁止くらいで、無くなるわけがない。」
というものがあったそうです。

なるほどなあ、
ここでもやっぱり、
「どーせ無理」は、マイナスに働くのだなあ、
と悲しくなりました。

でも、そう考える人がいるものわかります。
きっと、それらの言葉で傷つき、
それを大人に相談して、
いじめた相手と無理矢理握手させられて、
大人の手打ちは完了したけど、、
あとからさらにひどい目にあわされた、
なんていう場合は、
「どーせ無理」と思うのもしょうがないかも。

「死ね」「きもい」「うざい」などの言葉は、
短く簡単です。それで自分の嫌な気持ちを伝えられる、
便利な言葉です。

でも、使わないほうがいい言葉です。
特に、相手を誹謗するためには、使ってはならない言葉です。
でも、みんな使い慣れています。
だから、つい出てしまう人もいます。
でも、簡単な言葉を使うと、思考は単純化し、浅くなります。

本当に相手の死を願って「死ね」と言う人は少ないでしょう。
つい口から出てるケースが多いと思います。
だからこそ、禁止ではなく、
「死ね」と感じた時の自分の気持ちを考えるようにしたほうがいいです。
「死ね」は、問題解決になりません。
自分が嫌だと思う状態は、なぜ嫌だと思うのかを考えて、
それを改善する工夫が必要です。
しかし「死ね」と言った瞬間に、脳みそはその機能をやめてしまいます。とっても楽チンです。
でも、確実に思考力は低下します。

だから、
「死ね」「きもい」「うざい」などの言葉を禁止する、
ではなく、
なぜ「死ね」「きもい」「うざい」などの言葉を使うのかを
みんなで考えてみたらいいと思います。
自分の不愉快を主張するだけでは、
赤ちゃんが泣いているのと変わらない、ということを
知るべきです。
どうすれば良くなるのかを考えることで、
問題解決能力を身につけたら、自動的に、
「死ね」「きもい」「うざい」などの、簡単な思考停止の言葉を使わなくなるはずです。

僕自身としては、
「死ね」=自殺教唆罪
「きもい」=名誉毀損
いずれも立派な刑法犯罪である、ということは、
日本国民に周知すべきだと思いますが、
罰は抑止効果はすくないので、
抑止のためには、
「なんでだろう?」
「だったらこうしてみたら?」が
有効だと思います。