単純な思考は、未熟の証拠かも。

率直な疑問。

なんで、犯罪のニュースで逮捕されるのは
（１）無職
（２）先生
（３）警察官
なのだろう。
最近、やたらとこのケースが目につきます。

もしも、これが、報道機関のバイアスであるならば、
それは問題です。
偏った報道は、誤った認識を生む可能性があります

もしこれが、事実ならば、それはそれで問題です。
でも、なんらかの共通性が見つけられたら、
予防対策ができるかもしれません。

ただ、忘れてはならないのは、
いずれも、犯罪を犯すのはごく一部の人でしかありません。
まちがっても、
「だから先生はだめなんだ」
「だから警察はダメなんだ」
「だから無職はダメなんだ」
と考えないほうがいいです。

以前も書きましたが、
韓国で客船が沈んだ事故の時、
「だから韓国はダメなんだ」という論調を見受けました。
なんでやねん。おおざっぱにくくりすぎです。
（事故なら、日本でもさんざんおきています。）
（いやいや、無責任な船長のような人は・・・と思う人もいるかもしれませんが、だとしたら、ますます、個人の資質を、国民全体の特性のように考えるのはおかしいんじゃない？）

精神的の発達とともに、
人間は、複雑な物事を複雑なままとらえられるようになるそうです。
ということは、精神的に未成熟な場合は、
物事を極度に単純化し、白黒つけたがるのかもしれません。

犯罪や事故のニュースを見たときに、
「だから〇〇はダメなんだ！ゆるせねえ！」とか思うのは、思考が単純である証拠だと思います。
そうではなくて、
「なんでかなあ？」と考えた方が、いろんなことを考えられて、それは、きっと、脳を発達させます。

「なんで、手厚い報酬を棒に振るうような犯罪を犯せたのかなあ？」
「なんで、自分を抑えられなかったのかなあ。」
「自分だったら、どうかなあ。」
と考えたら、もしかしたら、犯罪に至る思考や、犯罪の兆候を考えることができ、それは、自制心や、周囲へのケアにも役立つかもしれません。

世の中も、人間の心も、おもったよりも複雑です。