植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

能力は特訓で差を付けられる。

松本零士梶原一騎武論尊
この人たちの作品から、多くのことを学んじゃいました。

以前、ある大学の人工衛星の権威の方が、植松電機に来てくださいました。
気さくな先生で、いろんなお話をしました。
その中で、その先生は、突然、
「植松さんは、タイガーマスク好きでしょう?」と
切り出しました。
びっくりです。でもうれしかったです。

昔のヒーローは、強敵に出会うと、特訓してワザを身につけました。
でも、いまは、そういうアニメやドラマは少ないかも。
新しいアイテムをゲットして戦ってる感じがします。

でも、容易にゲットできる能力は、他人も容易にゲットします。
それは優位性にならないです。
相手が対抗不能な能力を得るには、相手ができないことや、
相手がやらないことをやらないといけません。
それがきっと、特訓です。

以前、某ファスナーメーカーの社長さんとパネルディスカッションで同席した時、その社長さんは、「お金で買える工作機械でできる仕事をしていると、簡単に負けてしまう。だから、工作機械にオリジナルの改良を加えているんだ。」とおっしゃっていました。

同じもの同士がビジネスで戦うと、「安い」勝負になります。
安いと、利幅が少ないので、同じ利益を得るためには、たくさん売らないといけません。
すでに行き渡ってるのに、さらに売るためには、どうしても無理が生じます。
だからこそ、「違う」努力が必要です。
でも、その努力は、
「余計なことしたら損をする」
「そこまでする必要あるの?」の二言で、消えてしまいます。
だから僕らは、
「余計なことしたら損をする」
「そこまでする必要あるの?」
に、負けないように意識していた方がいいです。

人口が減少していくこれからの日本では、
毎年毎年、マーケットが縮小します。
そんな日本で生き残るためには、特訓が必要です。
でも、そのためには、まずは、特訓する時間を生み出す必要があるのです。

もしも、仮面ライダーが、ショッカーの戦闘員と戦うのが忙しすぎて、特訓する時間が取れなかったら、ショッカーの怪人に負けてしまうでしょう。
「雑魚キャラと戦うので忙しすぎて、特訓する時間ないわ。」
にならないように、
自分の人生の時間と、得られる経験値の比率を考えて、
戦いも選んでいく必要もあると思います。