植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

新しいことに関わる姿勢、のようなもの。

以前、ある企業で、社員さんにペーパークラフトのかわいい犬を作っていただいたことがあります。
そこの経営者の方の依頼でした。

50台のおっさんが、ペーパークラフトです。
みなさん、苦労していました。

で、なんでこんなことしてんの?と経営者の方に尋ねたら、
「なんで俺がこんなことやらなくちゃいけないんだよ。俺は、こんなことするために会社に入ったんじゃねえんだよ。やってらんねえよ。」という人が、一目でわかるよね。とおっしゃいました。

たしかに、全くその通りに、まるでやる気のない人たちがいました。

逆に、ムキになって作って、出来栄えが納得いかないから、もう一度やらせてくれ、という人もいました。

これからの時代、仕事はどんどん変化していくと思います。
そんな時代には、
「なんで俺がこんなことやらなくちゃいけないんだよ。俺は、こんなことするために会社に入ったんじゃねえんだよ。やってらんねえよ。」
という人は、新しい仕事には関わりたがらないと思います。
そういう人は、仕事を失う方向にあるかもしれません。

どんな仕事も、楽しいだけではありません。辛いこともあります。
でも、辛いことを乗り越えたら、喜びがあったりします。

一生続く仕事はないです。どんな仕事も変化します。
もちろん、その変化を無視して、みないことにすることも可能です。
でも、生物は、変化した環境にいち早く適応したものが生き延びています。
ちなみに、生物の進化において、退化は無いそうです。
例えば、クジラの後ろ足が退化した、とか、深海で暮らす魚の目が退化した、という表現がありますが、それは進化だそうです。
ともすると、シンプルになる、小さくなる、なくなる、を退化とみなしがちですが、それは立派な最適化だそうです。
退化という言葉に、マイナスの意味を与えるとしたら、真の退化とは、変化しないことだそうです。

にたような言葉で、「後進国」という言葉が、「発展途上国」になりましたね。これはすごくいいことだと思います。
では、「先進国」ってなんだ?発展国?
でも、広がりを見せない場合は?停滞国?
人口が減ったり、経済が縮小したら「後進国」?
日本は、どのあたりかねえ。

まあ、少なくとも、僕としては、
「ムキになって作って、出来栄えが納得いかないから、もう一度やらせてくれ」という人でありたいです。