人生はクイズ番組じゃないってば！

人生はクイズ番組ではありません。

「知ってる！」がよくて、
「知らない」がダメ、なんてことはないです。

なにせ、世界のすべてを知り尽くすのは不可能です。

たまたま自分の知ってることが求められたとき、
「知ってる！」は価値っぽく見えますが、
それは、ヤマがあたった、だけの話しです。

僕の知識は、小学校、中学校、高校では、
ヤマが外れまくりでしたが、
大学と社会では、おおむねヒットしています。

「知ってる！」だけでは、
雑学の大家で終わります。
知識を使いこなさないと、その知識は活きないです。

知識を使いこなすためには、
「自分で考えて、自分で試す。」が必要です。

最近の子ども達は、とてつもなく素直で、
教えらたことをそっくり疑わずに鵜呑みにします。
そして、そこで終わりです。
その知識を活かすためのアクションが起こせません。

こういう子は、大学でも、社会でも苦労します。
というか、ロボットに負けます。

人生は、様々なことが複雑に絡み合っています。
だから、テストの答えのような正解がありません。
ときには正解だったことが、時には不正解になります。
答えが無い、というばあいもあります。
そんな状態に、テスト勉強しかしてこなかった人達は、
対応できません。
こないだ正解だったことが、今回不正解、という状態が
理解できないのです。

マイケルサンデルさんの、白熱教室は、
答えを出しません。意見を出し合って終わりです。
そういう授業が、これからもっと重要になるかもしれません。

僕は、テレビのクイズ番組が好きではありません。
大の大人が、小学校や中学校の問題を解きますが、
そこでは「知ってる！」が価値で、
「知らない」はおバカです。
そうではなくて、
大人が知恵と工夫で問題を解決する、というような
番組を作ったらいいのになあ、と思ったりします。
そういう意味では、鉄腕ダッシュの無人島生活は、
なかなかおもしろいなあ、と思います。