植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

水素は軽すぎるんだよねえ。

水素を燃料に、というのは、
僕は、困難じゃないかなと思っています。

水素の最大の欠点は、同じエネルギーを得ようと思ったら、
石油系燃料に比べて、数倍の体積を必要とすることです。
(水素は軽すぎます。)

また、現在、水素は、石油から分解精製されて作られています。
これでは、石油燃料の消費削減に直接的にはつながらないです。
また、水を電気分解して水素を得ることも不可能ではないですが、
例えば、電気分解で得られた水素で発電をしても、
自身を生み出した電気以上に電気を生み出せるはずも無いです。
水から水素を作るためには、莫大な電気が必要となり、
石油をつかわないでそれを実現できるのは、原子力です。

(水素を燃やしても水しか出ない、という点ばかりが強調されていて、その水素を作る段階の話しがでてこないのも、ちょっと卑怯な情報バイアスだと思います。)

僕は、最近急激にヒートアップしてる感じがする
水素燃料の自動車や水素スタンドは、
どうも、電力消費を増大させる結果にしかならないような
気がすごくしています。

どうして、自動車の安全基準の見直しなどによる、
自動車軽量化による消費エネルギーの低減や、
自動車の断熱技術向上による消費エネルギーの低減などではなく、
新しいエネルギー(水素はそんなに新しくもない)の消費に
向かっていくのでしょう。

資源がない国日本だからこそ、
省エネ技術を磨き上げ、世界に輸出することができると
思うんだけどなあ。