植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

変なことには理由がある。

どんなに優しい人でも、
どんなに素敵な人でも、
ピンチになると、いっぱいいっぱいになります。

いつもとは違う、まちがった判断をしたり、
普段は言わないような、きついことを言ったり、
注意力が散漫になって、失敗したり・・・

そして、本人も、そういう自分が嫌で、
もっともっと、イライラして、
あげくは、まわりに八つ当たりしたり・・・

そんなとき、まわりの人は、
「なんだこのひと? おかしいぞ。」
なんて思ってしまうかも。
イラッとしてしまうかも。

でも、その原因には、
その人に、なにか心配事があったり、
なにか悩み事があったり、
なにかで苦しんでいるのかも。


僕はいろんな学校に行きます。
ときどき、あきらかな問題行動をとってる子がいます。
たいていは、そういう子は、家庭や生活環境に問題を抱えています。
僕は彼らの問題行動を、助けを求めるシグナルだと思います。
だから、関わる努力をします。
そういう子は、大人を試します。
どこまでやったら怒るかな?
こいつも、どうせ普通の大人と同じで、
話しなんてきいてくれなくて、
常識や普通を押し付けてくるんだろうな・・・
と思ってるのかもしれません。
だから、僕は、怒ったら負けだと思っています。
そういう子に関わる時に、僕が探すのは
「ありがとう」「助かるよ」「気が利くね」「優しいね」を
言えるチャンスです。
なんにもなしに褒めたら、褒めることの価値が下がります。
だから、チャンスを探して、チャンスを活かします。
そうしたら、問題行動を起こしていた子が、
仲良くなってくれることが多いです。

人間は、常に万全ではありません。
聖人君子でもありません。
悩み事や、心配事があったら、おかしな行動をとってしまいます。
だから、「なんかへんだな?」とおもったら、
「おまえへんだぞ!おかしいぞ!」と
自分の感情をダイレクトにぶつけるのではなく、
「大丈夫?なにか困ってることあるの?」と
考えることが大事かもしれません。

考えてみてほしいです。
僕は、どーせ無理、を無くしたいです。
どーせ無理、は、人の可能性を奪うおそろしい言葉です。
「だから、「どーせ無理」と言う人間が大嫌いで、
そんな奴らは、生かしておけない!」
なのか、
「だから、「どーせ無理」に負けない人を増やしたい。そのためには、「だったらこうしてみたら?」と考えるのがいいよ。」
なのか。
どっちが、「どーせ無理」を無くせそうな気がしますか?

しかめっつらしてる人は、不愉快なんじゃなくて、
もしかしたら、目が悪いのかも・・・
いらついている人は、もしかしたら、失恋したのかも・・・


「こいつ嫌いだ!」「うぜえ!」という思い込みで、
思考をやめてしまわずに、
「なんでだろう?」と考えてみると、
もうすこし、世の中は、わだかまりが減るかもしれません。