植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

北見から浜松町へ

浜松町到着。
今回の移動は遠かった。
 
今日は北見でお話しをさせていただけました。
そのあと、バスで帰ろうと思っていたら、優しい人達が、空港まで送ってくださいました。
 
行きも帰りも助けていただけちゃった。
北海道はありがたいです。
 
浜松町のホテル。
暖房を入れたら、テーブルの上のおしゃれな照明が揺れる。
明暗がぐるぐる変わるから、とても目が疲れる。
こうなるとは、設計した人も思っていなかったろうなあ。
 
今年は、ずいぶん浜松町のホテルに泊まってるから、
なんかちょっとほっとしています。
大きな本屋にも久々にいけたし。
今日は少しゆっくりできます。

歴史の意味。

僕は、世界史が大好きでした。
そのきっかけは、おそらく、ベン・ハーという映画です。
そこにローマの兵士が出てきました。その鎧はかっこよかったです。

で、何となく、ギリシア神話に興味を持ちます。
そこに登場する重装歩兵は、まるでロボットのようでした。かっこよかったです。
だから、最初に読んだのは、トロイ戦記です。アキレスに憧れます。
そして、アキレスの愛馬の、バリオスとクサントスも好きになります。
自動的に、シュリーマンに興味を持ちます。考古学に興味がわきます。

そんなときに、トマス・ブルフィンチさんの、ギリシア神話という本に出会います。
単行本ですが、上下に段組で、厚さは3センチくらいかな。
今は読めないです。老眼で。
そこには、ギリシア神話だけではない、様々な神話が収録されていました。
北欧の神話も書かれていました。
そこに共通していたのは、紀元前から、人類は、想像以上に広い範囲で交易していた、
ということです。

だから、高校で、世界史、という授業に接したときはうれしかったです。
でも、世界史の先生は、フランス革命が大好きな人で、
フランス革命だけは、異常な熱意で教えてくれました。
それはそれでおもしろかったけど、かなり偏っていました。
だから勝手に勉強しました。でも僕が夢中になったのは、シュメール・アッカド文明でした。
で、共通一次試験の世界史を選択しましたが、そこにでた問題は、ベトナム王朝。
まったくしらない。
だから、自信があった世界史で、30点しかとれませんでした。
共通一次試験が生まれてから、そんなに時間がたっていませんでしたが、
過去問題との重複を避けようとおもったら、超重箱の隅をつつくレベルの問題に
なってしまったようです。

でも僕は、いまだに世界史が大好きです。
そこには、人間と人間の関わりが書かれています。
それは、会社を経営する上でも、対人関係でも、すごく役にたっています。
とくに、しんどいとき、つらいとき、「あの人ならどうするかな?」「あの人ならこうするだろう」が、僕を支えます。
歴史上の人達の、人としての勇気ある振る舞いや、素晴らしい判断が、僕を支えます。

で、いま、歴史で暗記する文言を減らそうという動きがあるそうです。
坂本竜馬が消えるらしいってことで、波紋がひろがっています。
なんでも、坂本竜馬は、たいしたことしてないらしいです。
そらそうだ。個人だもん。
でも、それを言ったら、たいていの人はたいしたことできていません。
大きな組織を動かせる立場だったりした人たちが、歴史に名を残しがちです。

歴史は、情報と同時に、現在進行形です。
現在行動している人達は、歴史の影響を受けています。
従来のような、歴史上の人が何年に何をしたか、を暗記するだけでは、有効とはいえません。
大事なのは、その人が、どういう社会や人間関係において、なにを、なぜ、どうしたのか?という、判断や思考と、その結果をまとめることで、
それは、現在を生きる僕らの、思考や行動のための情報になります。

僕は、神話から歴史を好きになりました。
神話ですよ。空想。フィクション。
でも、歴史を学ぶ気になりました。
そしてその知識が、僕の経営者の業務をすごく助けています。

学問とは、社会の問題を解決するために、人類が命をかけて積み重ねてきた記録です。
どうか、学問を、生きていくために役にたつ情報にしてほしいです。

 

北見の朝。

北見の朝。
昔、受験をしたとき、北見のホテルの窓際にジュースを置いておいたら、朝、かちかちに凍っていたのを思い出しました。
 
今朝はそれほど寒くはないです。
でも、あちこちに雪があるね。
 
今日はこれから中学校でお話しさせていただけます。
僕は昔、北見駅前に住んでいました。
そこから大学まで行く道筋とほぼ同じコースです。
久々に歩いてみるか。
 
先日は、沖縄の宜保から浦添まで歩いてみました。
距離だけならたいしたことないと思いましたが、
想像以上のアップダウンと雨と蒸し暑さで、
途中で失敗したなあ、と思いました。
でも、今日は、かつて知ったる道だから安心です。
 
懐かしの北見を散歩してみます。

沖縄から北見へ。

現在は、北見市
午前中は、気温25度の沖縄の普天間高校でお話しをさせていただいていたのに、いまは雪が降ってる。
 
羽田空港が悪天候で、飛行機がかなり乱れてしまい、女満別空港から北見までのバスに乗れるか心配していたけど、
なんと、親切な人が、北見まで車で送ってくださいました。
カタナというバイクを大切にされてるひとでした。
お話しもおもしろく、あっというまに北見のホテルの前まで運んでくださいました。
この御恩には、がんばって行動で返します。
 
明日は、北見の中学校でお話しをさせていただけます。
そのあと、即座に空港に引き返して、翌日は大阪です。
 
沖縄で出会った人達も、本当にいい人ばかりでした。
普天間高校の子達が、沢山見送ってくれました。
この優しい人達の、自信と可能性が奪われない社会を作れるのは、僕ら大人です。
がんばろうね。

ベーシックインカムは成り立つか?

最近、ベーシックインカム、という言葉を耳にすることが多くなりました。
 
でも、ベーシックインカムで、心配されているのは、
もしも毎月、食べていけるだけのお金がもらえたら、人は働くのだろうか?だそうです。
 
これは「働く」ということを、どのように教えているか?で結果は大きく違ってくるでしょう。
 
もしも、「働く」ということを
「いうことをきいて、お金をもらうこと。」というように教えてしまったら、
お金がもらえた段階で、働かなくなると思います。
そして、今の日本では、そうやって教えてしまう大人が多いです。
 
でも、「働く」ということを、「人や社会の役にたつこと」と教えたならば、生活が保障されている分、心配なく能力を発揮して働くことができるでしょう。
 
僕は、会社を経営しています。会社をつぶさないように気を付けながら、会社の仲間の生活が守れるように気を付けながら、かなり慎重に、僕の夢である、「人の自信や可能性が奪われない社会」を作ろうとしています。
これがもし、なんの心配も無くなったら、今まで以上に開発や研究に打ち込めるだろうなあ・・・と思います。
 
もちろん、その場合でも、僕は一人ぼっちでは力が足りません。だから、やっぱり仲間が必要です。いまの植松電機の仲間は、本当に信頼できる頼りになる仲間です。
 
本来、社会というものは、上下関係など無い状態で、人が力を合わせるものです。
でも、学校や、会社では、軍隊式の命令システムが健在です。
そこでは、「人の役にたつ」=「いうことをきく」になってしまいます。
おそらく、この概念のままでは、ベーシックインカムは成り立たないと思います。
同時に、「時間給」という概念も、ベーシックインカムを不成立にします。なぜなら、収入が一定なら、アウトプット(働く時間)も一定にしないと損をする、という考えにつながってしまうからです。
 
ベーシックインカムを成り立たせるためには、
「働く」という概念の考え方がとても大事です。
そしてそれは同時に、ワークライフバランスにも直結します。
日本の教育や労働の制度は、この大きなパラダイムシフトに、このままでは適合できないのだろうなと思います。

高学歴は高所得なのか?

高学歴は高所得。
という話はよく耳にするし、
そういう統計調査の結果のグラフなんかも目にします。
 
ということは、高学歴者は、より多く納税する、ということです。
高学歴を得るためのコストを、高学歴者が生涯かけて納税する金額が上回る、のであれば、
税収を上げたければ、可能な限り大勢に高学歴を付与した方がいいです。
その場合は、高学歴を得るためのコストを、国が肩代わりしてもいいです。だって、間違いなく税収は上がるんです。
 
でも、日本はそうなっていないね。
本当に高学歴は高所得なのか?
 
1990年頃と比較して、今の進学率は約2倍。
ということは、進学の希少性は半分になったってことかも。
 
教育費無償化という声が聞こえてきますが、
重要なのは、学歴を安価に得ることではなく、能力と、その能力を活かせる仕事です。
企業が、より高い付加価値を生み出す努力をすることと、
その努力を支えられる人材の育成が重要だと思います。
 
でも、なんだか、最近の報道を見ていると、
日本の企業大丈夫かな・・・と心配になります。
だのに、株価が上がる。
不思議な現象です。なんだか、別な意味で心配。
リーマンショック以来、けっこうビビりな植松です。
ビビりだから、備えるんだけどね。

クリスマス、ながすぎない?

ハロウィンが終わったと思ったら、
世の中はもうはやクリスマス。
なんぼなんでもはやすぎでは?
だって、まだ11月になったばかり。
2ヶ月もクリスマス?
 
そう考えると、正月がさびしいね。
ほんの数日で終わってしまう。
 
どうせなら、旧正月までずーっと正月にしたらいいのでは?
だって、休日を増やすほど経済効果があるんでしょ?
プレミアムフライデーならぬ、プレミアム正月。
 
国を挙げて、一ヶ月まるまる休み。
もちろん、テーマパークもスーパーも工場も。
 
休日を増やした方が経済効果がある?
 
昔は、クリスマスソングを聴いたら、ああ、もうすぐクリスマスだ、って思ったけど、
今年は、聞き飽きちゃうかもしれません。