植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

超絶スゴ技がきっかけで飛行機に興味を持つ人が増えたらいいなあ・・・

超絶、スゴ技。
昨日放送されていたようですが、
僕は、江差から戻ってきて、9時には寝てしまったので、
まだ見ていないです。

自分がテレビに映るということは、
かなり、自信が無いので、いやです。
どんな映像になっていることやら・・・

今回の勝負は、おそらくスゴ技史上、めずらしく、
工作機械がほとんど出てこない勝負です。
対象物が紙、というケースはありましたが、
ほぼ手作りというのは、珍しいかも。

だからこそ、自分でもできそうだな・・・感が、
沢山感じられるんじゃないかな、と思います。
作ってみる人がいたらいいなあ、と思います。

来週が植松電機が沢山でる回のようですが、
もしかしたら僕は見ないまま終わるかも・・・
でも、それじゃあ、作ってくださった方々に悪いよなあ・・・
覚悟を決めて見るか・・・・

飛べフェニックス、という映画でも語られますが、
紙飛行機が飛ぶ原理は、本物の飛行機とまったく同じです。
紙飛行機の設計ができるということは、
本物の飛行機の空力設計ができることと、ほぼ同じです。
僕は、二宮康明さんの著書で、小学生の時に紙飛行機の設計を学びました。
小学校では、友達からは、飛行機のことなら植松。
と言ってもらえるほどでした。

でも、中学校に行ったら、それはバカの代名詞になりました。
部活以外のことで夢中になることがあると、「なにムキになってんの?」「おたく」「くらい」などと言われてしまいます。
先生からも、そんなこと覚えてどうするんだ?
と価値を否定されてしまいます。
でも、僕が負けないですんだのは、二宮康明さんや、リリエンタールや、ライト兄弟のおかげです。

その結果、僕は、航空産業で働くことができたし、
いまも、ロケットの設計などにも、小学生の頃に身につけた知識は、とても役に立っています。

将来、研究開発の仕事がしたい、といいながらも、
受験勉強しかしておらず、
ものを作ることも組み立てることもできない子は沢山います。
そういう子は、結局葉、研究開発の仕事はできないです。

今回の番組で、航空に興味を持つ子が増えたら嬉しいです。

いま、隣の滝川市には、八谷和彦さんとメーヴェ(のようなもの)がきています。毎朝のように試験飛行をしています。
僕は、このメーヴェ(のようなもの)の、自動安定化をしてみたいなあ、と思っています。
というか、ラジコンヘリの最近の発展普及は凄まじいですが、それは、自動安化技術のおかげです。
固定翼機でも、自動安定化は、操縦を容易にし、多くの人がホビーとして楽しめる可能性を増やすと思います。
また、僕は、ウルトラライトプレーンという軽量動力飛行機に、
高揚力装置をつけ、自動安定化と、自動ナビをつけたいと思っています。
それは、発展途上の国で、移動や輸送の手段として活用できる可能性があります。
(発展途上の国が、日本と同じような密度で自動車を所有したら、世界はその燃料消費に耐えられないです。)

飛行機は、道路を必要としません。
だからこそ、可能性があると思います。

そういうことを研究し実現してくれる人が
今回のテレビをきっかけに増えてくれたら嬉しいなあ、と思います。