植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

零式艦上戦闘機21型 1/48 タミヤ
 
これも、古いキットです。
1970年代に作られたものらしいです。
ホビーオフで700円でした。
古いから、部品が少なくていい。
 
で、今のキットとくらべて、足りない部分を、自分で足す。
まずは、コクピット
元のパーツを活かしつつ、どんどん作る。
メーターパネルも手作り。
機首の機銃の装填レバーは、現在のキットでも省略されてることが多いから、作る。

f:id:Tsutomu-uematsu:20180204112351j:plain

 
エンジンは、プラグコードを足すと、かなりいい感じ。
 
しかし、コクピットも、エンジンも、組み上がったら、
ほぼ見えない。ようするに、手を加えなくてもぜんぜん平気。

f:id:Tsutomu-uematsu:20180204112415j:plain

 
で、機体。
古いキットだから、なかなかすき間がある。
でも、いまは、パテの性能も良くなったから大丈夫。
で、さくさく形にしていって、塗装。
 
サーフェーサーを吹いて、表面を整えてから、
零戦独特の妙な灰色を塗る。
タミヤの塗料は、アルコール臭が少しするけど、
成分のほとんどが水なので臭くないからいいです。
で、僕の持ってる塗料は、昔サイズのでっかいビンです。
塗料って、経年劣化しないのかねえ・・・と思いつつ塗る。
 
誰の機体にしようかなあ・・・
零戦21型といえば、坂井三郎
高校生の時に、「大空のサムライ」を読んで感動しました。
坂井三郎仕様ということは、胴体と尾翼の青帯が目立つ。
デカールも用意されてるけど、気にせず塗装仕上げ。
ちまちまマスキングして、うまい具合に塗れました。
 
しっかり乾かしてから、マスキングテープを剥がしたら、
ガビーン(古語、耐え難い精神的衝撃を表現する言葉)
灰色剥がれてきたよ。なんで。
いままで、このパターンはなかった・・・。
海外のプラモデルは、金型から外すための離型剤が強すぎて、
塗装が乗らない、というのがあるので、製作前に洗剤で全部洗うというのが必須です。
でも、タミヤのでそんなことがなかったから、油断してました。
それとも、塗料が古いとこうなるのかな・・・
 
で、また、全部塗り直し。
自動車なら、ジメチルエーテルにつけて、丸ごと塗装を剥がすこともできるけど、すでに、丹精込めたコクピットが入ってるから、それができない。
かなりの手間をかけて、再塗装。
 
零戦といえば、風防の枠が多いので有名か。
プラモデル的にはとてもつらい。
ちまちまマスキングして、塗装。
まあまあいい感じ。
 
で、坂井三郎といえば、零戦に搭載されていた無線機を、
「こんなもんつかえねえ」と、降ろしてしまって、
無線用のアンテナ支柱もノコギリで切り飛ばしてしまったエピソードが有名ですが、
今回は、「支給直後の、無線機ついてる状態」にしようと思っていましたが、最後の最後で、無線のアンテナ支柱を折ってしまいました。
ということで、自動的に、アンテナ支柱を切り飛ばした状態に。
トホホ(古語:悲しい感情を表現する言葉)
 
昔のキットだから、今とちがってわかっていない部分も多かったようで、主翼の上の赤い線の枠がない。無ければ作れ。
ついでに、「ノルナ オスナ」の注意書きもない。
だから、書く。
いまは、毛の太さが0.3ミリ程度の極細筆があるから、
なんとかなる。(本来は、フィギュアのまつげをかくためのものらしい)

f:id:Tsutomu-uematsu:20180204112454j:plain

 
古いキットだけど、主翼のねじりさげもちゃんと再現されてる。

f:id:Tsutomu-uematsu:20180204112521j:plain

 
で、まあ、完成。
安かったけど、苦労したなあ。
でも楽しかった。
今のプラモデルは、高価で、自分で手を加える部分が少ないけど、古いプラモデルは、安価で、沢山遊べるから好きです。