植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

自信は大切

3Dプリンターで拳銃を作った人が逮捕されました。

こんなことで、3Dプリンターの進化や発展が阻害されないことを祈ります。

実際の鉄砲をプラスチックで作るのは困難です。
海外の3Dプリンターの事例でも、
銃身や撃針、スプリングなどは金属で、
プラスチックは外の目につく部分だけ、です。

テレビやドラマで有名なグロック17という拳銃も、
映画の中で、「こいつはプラスチック製だから空港の金属探知機に引っかからない。」なんていう台詞のおかげで、
オールプラスチックだと思ってる人もいるようですが、
実際には、そもそも弾が金属です。
金属の弾を発射する銃身も金属です。
グロックはフレームなどがプラスチックなだけです。

ただ、鉛のボールや、鉄のボールは、
比較的入手が簡単です。
スリングショット(海外製のパチンコ)の弾としても、
簡単に買えます。
それを、花火などを分解して得た火薬で発射することは
それほど困難ではありません。
(そもそも、花火を分解する段階で犯罪ですよ。)
鉄パイプがあれば、弾を飛ばすことは可能です。
ただし、命中精度や、連射性などは、
まったく得られないです。

ちまたには、鉄砲並みの殺傷力のものは沢山あります。
野球のピッチングマシーンも、すごい威力です。
また、刃物は、
(1)音がしない
(2)弾切れがない
(3)故障しない
(4)操作が簡単
ということで、鉄砲以上の脅威かもしれません。
もちろん、弓矢もボウガンもバットも危険です。

というような話しは、実はどうでもいいことです。
僕は、今回の人が捕まった最大の理由は、
自分で「拳銃を作った」と公表したからだと思います。
そんなの、警察がつかまえないわけにいかないですよ。
つかまえない方が心配になります。

ではなぜ、この人は、そんなことを自慢げに公表したのか?

それは、自信が無いからだと思います。

自信が無い人の中には、自信を得るために、自慢をしてしまう人がいます。
自慢のために、高価なものや、パワフルなものを所有しなくてはならなくなることもあります。
そして、自慢をするためには、人を見下さなければいけません。
自分以下の存在がどうしても必要になります。
それが、誹謗中傷やいじめにつながることが少なくないです。

実際には、自信を得るために、お金で自信を買うようになると、
今度は、お金がなくなって、不安になります。
ますます自信がなくなる悪循環になります。

ではなぜ、自信が失われたのか?

そこを掘り下げて考え、
自信を得られるように改善することをしないと、
今回のような事件はきっとあとをたたないです。

僕は、某大型掲示板を見ないようにしています。
そこには、自分以下を作ろうとしている人達の
自慢と誹謗中傷が渦巻いています。
自信が無い人が、安全な場所から石を投げ合う世界です。

自信さえあれば、不安に負けないですみます。
自慢をする必要もありません。
人を見下す必要もありません。

ほんのわずかな自信でいいのです。
それを僕らは、いつ失ったのかを、
記憶をさかのぼって考えてみたらいいです。
もしかしたら、今ならそのトラウマを乗り越えられるかもしれません。
ただそれだけで、自信が取り戻せるかもしれません。

これからも、自信のない人は、様々な問題を起こすと思います。
時には、自分がその犠牲になることもあるかも。
そんな時には、
「ああ、この人は、よっぽど自信が無い可哀想な人なんだなあ・・・」と思ってあげたら、少し気持ちが楽になります。

僕はそうしています。