植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

今日は長野。ペーパーロケットのデモ打上も。

現在は名古屋。
今日は、長野の岡谷の学校でお話しをさせていただけます。
お話しが終わった後は、ペーパーロケットのデモンストレーション打ちあげです。ちょっと天気が心配。
 
今年開発した「あんまり飛ばない」ペーパーロケットは、
千葉県の柏市でのロケット教室からスタートして、
滋賀県や札幌や沖縄などで、沢山の人達に助けてもらいながら実験を重ねたほか、
植松電機に来てくれた子達にも作ってもらい、
改良を加えてきました。
最新型は、リカバリーワディングがいらないようになっています。(リカバリーワディングとは、ロケットエンジンがパラシュートを押し出すためにする逆噴射の炎を、パラシュートに直に当てないための難燃性の紙です。これが上空で放出されると、それも拾わないといけないので、手間でした。)
ただ、このリカバリーワディング不要型は、まだ工作にかなりのスキルを要するので、もう少し改良の必要があります。
 
でも、ペーパーロケット。よいところは安いところです。
しかし、難点もあります。製作に時間がかかります。
切り出しからはじめると、3時間くらいはかかってしまいます。
残念ながら、あまりハサミを上手に使えない子が多いです。
 
そこで、いままでは、時間がないときは、僕らが切り出しをしていました。でも、それは、実用レベルの労力ではなかったです。
 
ということで、新型レーザー導入。
通常のレーザーは、XYプロッターと同じ原理ですから、
どうしても切断速度に限界がありました。
しかし、今回のレーザーは、会社の子が見つけてくれたのですが、移動レールがない。
シンゴジラのレーザーのように、レーザーを一点から放射状に発射することで、超高速カットが可能だそうです。
ただし、厚物は切れません。しかしうちには、厚物であれば、
28mmの鉄板まで切断できるレーザーがあるから大丈夫。
 
この新しいシンゴジラレーザーの導入で、
ペーパーロケットをキット化できそうです。
ただし、その場合は、「ダウンロードするだけで作れる」というメリットがなくなってしまいますが、それは、工作に慣れた人や、時間に余裕のある人が使ってくれたらいいと思います。
 
また、このレーザーがあれば、僕の船や戦車のペーパークラフトもキット化できるかも。
僕のペーパークラフトの戦車や船は、最近気合いが入りすぎていて、すごくリアルになってきたんだけど。0.1mm精度のカットができないと、うまく組み立てられない状態になっていました。でも、レーザーなら、僕が切るよりいいかも。
 
今年、目標としていた、安価であまり飛ばないロケットで、あちこちでロケット教室できるようにしたい、という夢は、
70%位は実現してきたかなという感じです。
それもこれも、関わってくださった人達のおかげです。
 
今日の長野が終わったら、家に帰れます。
北海道は、僕がいない間に、すっかり冬になってしまったようです。
千歳に放置してきた新しい車では、まだ雪道を運転したことがないです。ちょっと心配。
気を付けて帰ります。