植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

一生上達が実感できる趣味

900型蒸気機関車

なんでも、山手線のもとになった鉄道で客車を引いて走っていたそうです。(国鉄になる前)

僕が子どもの頃に買った、「日本の蒸気機関車」というペーパークラフトの本に入っていました。
著者は、摺本好作さん(すりもとこうさく)です。
この方は、他にも、いくつもペーパークラフトの本を出してくれて、僕に大いなる経験を積ませてくれました。

で、作ってみた900型。
正直なところ、この「切り抜く本」シリーズは、
印刷のゆがみなのか、図面がかなりゆがんでいます。
箱が、箱になりません。
だから、そのまま作ると、完成しないことが少なくないです。
僕も、子どもの頃に、それでずいぶん悩みました。

でもいまは、illustratorがあるじゃないか。
ということで、トレースしなおして作ります。

で、トレースしてる最中に、わからない点がどんどん出てきます。
で、実物の資料を探します。
で、大問題。
この900型に関しての資料が、とてつもなく少ない。
というか、国鉄以前の蒸気機関車の資料がそもそも少ない。
ああ、またやっちまった。です。

先日、なぜか、護衛艦スイッチが入ってしまって、
海上自衛隊の船を作ろうと思い立ちます。
そこで選んだのが「あぶくま」です。
ちょっと古い船です。
そうしたらまあ、これも全然資料がない。
最近の船の写真はいっぱいあるのに、「あぶくま型」は、
とっても写真がすくない。
やっちまった・・・です。

ここのところ、出張が連続していて、ほとんど家にいられません。
そのため、「作りたい」ストレスが猛烈に高まっていて、
でも、疲れてるから、プラモデルのように、段取りや工具が沢山必要なものは、なんとなく心がときめかない。
そこにくると、ペーパークラフトは、とっても単純作業で、使うのは頭と指先。
とてもいいリハビリになりました。

この900型は、摺本さんに敬意を表して、ほぼオリジナルのままです。
で、いま、僕の全力投球の900型の設計を初めてみました。
この900型を組み立ててる過程で、組み立て上の改良点も沢山見つけたし。

年を取るほどに、こらえ性がみについてきて、
昔よりも遥かに細かい作業が平気になりました。
プラモデルとか、ペーパークラフトとかは、
もしかしたら、一生上達を実感できる、とてもいい趣味かもしれません。

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