植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

津和野はいいところでした!

昨日は、島根の津和野高校でお話しをさせていただけました。
きっかけは、昨年の益田でした。
益田のA野さんという方が、小学校でお話しする機会と、益田の方々にお話しする機会を作ってくださいました。
とても穏やかで優しい人ですが、町の未来のことを、とても真剣に考えてらっしゃる方でした。

その講演会に参加してくださった方が、仲間を集めて、今回の機会を作ってくださいました。
高校には、市内の全部の中学校もあつまってくださいました。
ただでさえ、授業時間がきびしいのに、移動を含めたら、かなりの時間がかかったはず。
それを捻出してくださった学校の先生方に感謝です。

津和野の子達は、とても朗らかで、すごく楽しそうに話を聞いてくれました。
ちなみに、ちょっと感じたことだけど、津和野の人は、見る人見る人、すらっとしてて、顔立ちもとても整っている感じです。
津和野高校も、様々な取り組みで、県外からも沢山の学生さんを集めていました。

津和野高校では、子ども達に夢についてのマインドマップをかいてもらっているそうです。
その上で、津和野の方々が70名以上も登録する、子ども達を支えるネットワークがあり、子ども達がチャレンジしたいことを、町の人と一緒に実現していこう、という取り組みをしているそうです。
ゆくゆくは、起業についても学ぶチャンスを作っていきたいそうです。
もともと、商業科があったからできています、とのことでしたが、
これは、言うなれば、スーパーサイエンスハイスクールではなく、スーパービジネスハイスクールかも。県外からも生徒があつまるのも理解できます。

日本では、「雇われかた」さえおしえていません。「いうことのききかた」しか教えない大人がほとんどです。
なぜなら、多くの仕事がそうだったからです。
命令に従うこと、が最優先です。でも、そういう環境では、「最低限しておけ」ということが「それだけやっておけば十分なんだろ?」になってしまいます。すなわち、最低のことしかできなくなります。
「そこまでするひつようあんの?」「余計なコトしたら損をする」がはびこると、よい製品も、よいサービスも生まれません。これでは、競争力など生まれません。
残念ながら、多くの子ども達が、「人の役にたちたい」と思っても、「いうことのききかた」しかしらないから、「指示されたことしかできない」「指示されないとうごけない」人になってしまいます。俗に言う「気が利かない人」です。
でも、世の中は変わりました。
いうことをきくだけの仕事は、ロボットがやるようになりました。
これからは、ロボットに負けない人が必要です。それは、「人の役にたつ」人です。

人の役にたつために、もっとも大事なのは、相手の立場になって考える「おもいやり」です。
そして、悲しいことや、不便なことや、苦しいことを、なんとかしたい、と思う「優しさ」です。
これを身につけられたら、よい仕事ができます。
その練習はとても大事です。それは、問題解決の練習です。
文章の空欄を埋める、ではなく、様々な世の中の問題に関わり、それを、多様な年齢の人達と一緒に考えて解決していくことは、ものすごく重要な修練になります。
なぜ、多様な年齢の人と関わるべきなのか?
それは、様々な人生経験と関わることになるからです。同じ年代の、同じ組織の人間だけでディスカッションしても、基本的に同じことしか経験していないから、ディスカッションはとても浅いものになる可能性があります。

津和野の高校は、それに挑んでいます。そして、津和野の町の人達は、それを支えようとしています。これは、素晴らしい事です。

津和野は、人口が僕の町より少ないです。だのにこのがんばりかた。
若い人達も、力を合わせて頑張ってる。
素晴らしいです。

津和野は、穏やかで静かな町でした。できれば、泊まって、今回の準備をしてくれた人たちと、お酒でも飲みたかったです。名残惜しかった。

津和野がんばれ。津和野の子達がんばれ。

 

 

北海道は寒くなりました。今日は島根。

今朝の赤平は、朝日が昇る前のトワイライトがとても奇麗でした。
気温は1度。寒くなったなあ。
 
現在は千歳空港。
これから、羽田経由で島根に飛びます。
今日は島根の学校でお話しさせていただけます。
 
千歳はとてもよい天気。
太陽のありがたみを感じます。
今日は、どんな子達にあえるかな。
がんばってきます。

うらやましい相手を攻撃しても、劣等感は消えないよ。

以前、伝記が嫌い、という学校の先生に会いました。
嫌いな理由は、「自分はそんなにがんばれない。伝記を読むと、劣等感ばかりわいてしまう。」だそうです。

似たように、偉人伝が嫌いという人にも出会いました。
その人は、偉人の生き様を否定し、見下していました。
でも、本来は、他人がどう生きようが、何を言おうが、自分の人生には直接の関係はないです。
自分がどう思うのか?どう感じるのか?が、自分の人生に影響を与えます。
だから、他人がどう生きようが、何を言おうが、否定も批判もする必要はありません。
でも、それをしてしまうのは、きっと、そうしないと、自分の劣等感に耐えられないからかもしれません。

確かに、自分ができないことができる人に出会うと、「自分なんて・・・」という劣等感を感じてしまうことがあります。でも、できる人だって、最初はできなかったのです。できるようになっただけです。その方法を学べば、自分もできるようになる可能性が高いです。
伝記には、その「できなかったことが、できるようになる過程」が書かれていると思います。

僕は、伝記とは、「こうしなさい!」「こうすべきだ!」という人生の指示書ではなく、単なる「情報」だと思っています。でも、その情報は、「やったことがある人」の情報なので、とても価値があります。有益です。貴重です。

できない自分を責めたり、できない自分を守るために、できてる人達を否定したりしても、
「自分ができない」という状態はひとつも変わりません。
状態を変えるためには、なにかをやってみるのがいいです。
そして、そのときには、やったことがある人のまねをするのと成功率が高まります。
そして、やったことがある人達の記録が、伝記だと思います。

だから僕は、伝記が好きです。

今日は函館日帰りです。

現在は丘珠空港
これから、函館に行ってきます。
 
函館の北斗市で、青年会議所主催のイベントでお話しさせていただけます。
 
当初は、小学生向けのお話しの予定でしたが、途中から大人向けに変更になりました。
 
僕も青年会議所にいたから、なんとなくわかります。
「青少年に夢と希望を!」という志でスタートしても、
実際には、小学生も中学生も、塾やら習い事やら部活などで、
下手したら大人以上に休みが無いです。
僕はそれが、精神がものすごく発達する時期の子ども達が、
様々な社会と接するチャンスを阻害しているように感じてしまうことがあります。
 
先日、海外留学経験のある子に出会いました。
その子は、海外と日本では、まるで授業の内容もテストもちがった、と言っていました。
暗記したことを一字一句間違えないと高得点なのが日本。
そんなコトしたらペケになるのが海外。
自分の意志で自分の言葉で記述しないといけないテストが、
ものすごく多かったそうです。
 
いま、日本の教育も、そう変わりつつあります。
しかし、保護者や先生の多くは、自分が経験した勉強の仕方しか理解できていません。
それは、これからの時代を生きる子どもにとっては、マイナスに作用するかもしれません。
 
てなことを、ここ数年の世の中の動きや、企業のニーズなどとくっつけたお話しをしてこようと思います。
 
丘珠空港も、伏古インター降りてからの一般道との合流が、
もうちょっとしやすいといいんだけどな。
 

富良野緑峯高校で、おもしろいイベントがあるよ。

スペースプローブコンテストは、無事に終えることができました。
途中の、あり得ない雨と風は酷かったけど、
誰も音を上げないで頑張りました。
雨の中でも、全力でプローブの回収に走る高校生に感動しました。
 
このコンテストに参加してくれている学校のひとつが、
富良野緑峯高校です。
農業と工業と商業が合体している、北海道唯一の学校です。
農業の6次産業化というテーマに、ぴったり。
これからの時代にすごくマッチした勉強ができそうな学校です。
 
スペースプローブコンテストに参加してくれた高校生達は、
普段から、町の子ども達相手に理科教室を開くなど、
がんばってる子達だそうです。
 
この学校で、電気工事や、プログラミングを体験できる、
おもしろいイベントがあるそうです。
 
●体験内容
・電気工事部門
 内容:一般住宅の電気工事の一部を、壁をイメージした作業版で体験。
  金属管やPF管などの管加工も行います
 対象目安:中学生以上(保護者同伴 歓迎)
 
・電子制御部門
 対象目安:中学生以上(保護者同伴 歓迎)
 内容:RaspberryPiによる電子回路制御。温度センサ、光センサの変化を読み取り、
  LEDやサウンダなどの制御を体験します。プログラムは15行程度、Pythonを使用します。
 対象目安:中学生以上(保護者同伴 歓迎)
 
やったことがないことをやると、自信が増えます。
ぼくがやりたいわ。
 

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窒素な人に負けないで。

ときどき、問題を解決するための会議の席で、
自分の意見を話さないのに、
他人の意見には文句をつけて、
結局は、「いろいろと難しい問題だから、様々な方面から考える必要があるね。」
と、漠然にもほどがあるわ、というまとめ方をしちゃう人がいます。
 
でもね、問題を解決するための会議を、
「問題は複雑だよねえ」で終わらせないでよ、と思います。
 
こういう人の発言は、時間の無駄でしかないです。
 
他人の意見は、その人が考えた仮説であったり、経験という情報だったりします。
それは、世界の真理ではありません。
というか、どんなことにも完璧に当てはまる真理は、なかなかないと思います。
 
だから、どんな意見にも、適合しないシチュエーションがあります。
それをわざわざ言い立てて、あるシチュエーションで成立しないから、その意見は、どんな場合も成立しない、というロジックの人は少なくないです。
「正」か「誤」かの、デジタルな判断しかできない人は、
100%正で無ければ、100%誤である、という判断をしがちです。
 
でも、こういう人ができるのは、「正」か「誤」かのジャッジだけです。
自分の意見を持ちません。というか持てません。
なぜなら、自分の意見も、「正」か「誤」でジャッジしてしまうと成り立たないからです。
 
だから、ぼんやり漠然な「いろいろと難しいんだよ。」
という答えで締めくくるしかなくなります。
 
これが、問題の解決を阻害していると、僕は思います。
 
世の中の問題は、様々な事象が絡み合っています。
どんな問題も複雑です。かならず、ニワトリと卵の関係です。
でも、「複雑だよねえ」「ニワトリと卵だよねえ」では、問題解決しません。
大事なのは「自分ならどうするか?」を自分の立場で考えることです。
他人ができるかできないかとか、社会がどう動くかなんて、自分で制御できることではないです。
自分がもっとも手っ取り早く具体的に変えられるのは、自分です。
 
でも、人の意見をつぶすけど、自分の意見がない人は沢山います。
そういう人は、「窒素」のようなものです。
そういう人の意見は、情報になりません。
スルーするのが一番です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

スペースプローブコンテストの時間割です。見学大歓迎!

今週末は、スペースプローブコンテスト。
タイムテーブルを示します。
 
プローブ(探査機)部門の合間に、
ロケット部門があります。
 
ロケット部門では、
おそらく、オリジナリティあふれるロケットが、
ばかすか飛びます。
 
到達高度を低く設定しているし、安全範囲をでっかくとってますので、多少のへんな飛行も大丈夫。
きっと、ごく初期の鳥人間コンテストのような
おもしろさがあるかも。
(そんなの知ってる人間は昭和の人だわ。)
 
プローブ部門も、ロケット部門も、見学も大歓迎です。
来年でてみよう、と思えるかもしれませんよ。

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