植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

メイドインアビスはいいぞ。

正月中に、頑張って録りためた(たまった)ハードディスクのCMカットをしていました。
 
この作業ほど不毛なものはないと感じます。
ナショジオはカットしやすいけど、
ディスカバーはカットしにくい。
視聴料を払ってみているのに、このカット作業に費やすマンパワーはかなりの金額に相当します。
 
という愚痴はいいとして。
 
ずっと気になっていたマンガがありました。
本屋さんに並んでいても、普通のコミックより一回り大きなことと、表紙がとても美しく、もしかしたらコミックではなくて、絵本のようなものかな・・・と思って、
なんとなく手が出ていませんでした。
 
それが、正月中にアニメの一挙放送だそうで。
とりあえず録画しました。
 
で、見てみたのですが、映像も音楽も独特でとても美しかったです。内容もとてもおもしろい。
第一期最終回の13話では、号泣してしまいました。
そのあと、プラモデル作ってる最中のBGVは、ずっとメイドインアビス
正月中は、メイドインアビスにディープに浸っていました。
 
ということで、ブルーレイとBGMを注文してしまい、
それが今日届きました。
やっぱし、音楽いいわ。
 
お話しは、冒険ものです。
「知りたい」「確かめたい」に突き動かされた人達のお話。
ちょうど荻田さんが南極点を目指していたこともあったし、
僕らの仕事自体も、形は違えど、同じかも、と思いました。
 
ディスカバー。
覆い隠されたヒミツを明らかにする。
未知を明らかにする。
そんなこと、しなくたって生きていけます。
でも、それに挑み続けている人達がいるからこそ、
人類の暮らしは良くなっているのだと思います。
 
残念ながら、日本では、愛地球博あたりから、
科学の発達は、地球にとってマイナスである、というような認識が広まった感じがしますが、
治らなかった病気が治るようになってきました。
見えなかったものが見えるようになってきました。
天気予報も、本当によくあたるようになりました。
このおかげで、どれだけの人が助かっていることか。
そして、そもそも、地球のピンチを知ることができたのも、科学の発達のおかげです。
 
学問とは、社会の問題を解決するために、人類が命をかけて積み重ねてきた記録です。
科学も学問のひとつです。
 
 
そこまでする必要あんの?
余計なコトしたら損をする。
この言葉は、やがて、
喰っていくためにはしょうがない。
につながっていきます。
奪い合う社会の元になります。
 
それに真っ向から立ち向かう。ディスカバーな人達。
やったことがないことに挑む人達。
 
僕は、そういう人達が、大好きです。
 
 
 
 

ハセガワ P−47 サンダーボルトD 1/72

セガワ P−47 サンダーボルトD 1/72
 
ハードオフで、200円で購入。
 
こいつは古いぜ。小学生の頃のプラモです。
 
でも、現在も昔のまま販売中・・・それはいいことなのかな・・・
P−47のD型は、タミヤが1/72で、ものすごく精密なのを出してくれましたから、そちらがオススメです。
こちらは、昔懐かしさに浸りたい人向けや、
部品が少ない方が幸せな人向けかな。
 
200円で楽しめるなら、こりゃ安いわ。と思いましたが、
残念ながら、あまりにも古すぎて、デカールが使えない。
やむを得ず、大部分を塗装で仕上げたほか、
結局は、別売りデカールを1600円で買うことになり、
ぜんぜん安くないじゃん。
 
それにしても、P−47はでかい。
同じ用途のBF−109やスピットファイヤとくらべても、
とってもでかい。
 
おまけに、足が太いし、足の幅も広い。
こりゃ、着陸の信頼性は高そうです。
そして、アンテナの張り線がない。
短波無線機を実用化していたということだねえ。
 
カウリングの横の排気管もない。
排気管は、機体の後部にまとめられています。
なぜなら、機体の下面に、ターボチャージャーがあるから。
そのおかげて、高空でも平気。
おまけに、このターボチャージャーインタークーラーのスペースが、導体着陸時にはクラッシャブルゾーンになって、
搭乗員を守ったそうな。
 
プラモデルは、小さいけど、かなり正確に本物を再現しています。だから、そこから読み取れる情報がかなりあります。
設計者や技術者を目指す人は、プラモデルを作るといいと思います。
人類が作ってきた、美しいものをいかに多く知るか。
その知識の積み重ねが、「センス」になるのだと思います。

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タミヤ スピットファイヤMk.1 1/72

タミヤ スピットファイヤMk.1 1/72
 
これは、あたらしいよ。割と最近のプラモデル。
だからこそ、部品の精度も高いし、組み合わせもばっちり。
ほぼ修正や改造は不要です。
 
ダンケルクという映画を見ました。
スピットファイヤかっこいい。
とても美しい飛行機です。
当時流行の、誘導抵抗を減らす楕円翼も奇麗です。
僕が一番好きなのは、機体下面の翼と胴体のつなぎのカーブ。
 
スピットファイヤも小さい飛行機ですが、
それでも、BF−109とくらべたら、一回りとはいわないけど、けっこうでかい。
でもね、もとがレーサーだからか、運転席は、BF−109より
小さい感じ。
BF-109でさえ、大柄な人は乗りにくいといわれたそうですが、
スピットファイヤは、もっと大変だったのだろうなと思います。
対策として、運転席の側面が、ぱかっとひらくドアになっていますが、そこは、とても応力が集中する場所なので、
どういうロック機構になっているのか、興味がわきます。
でも、日本の博物館にはないからなあ・・・
 
いつか、実物を見てみたい飛行機です。

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ハセガワ BF-109G-6 1/72

セガワ BF-109G-6 1/72
 
ハードオフで購入。
大学生の頃には最新のプラモだったけど、
いまとなっては、けっこう昔のプラモになりました。
 
機首のぎざぎざは、チューリップをあらわしてるとか。
これが、デカールなんだけど、かなりきびしい。
ということで、塗装で再現ですが、マスキングで泣きました。
黄色い細い線は、ハセガワの黄色の曲面追従シートの細切りです。
この黄色のシートは、販売してまもなく販売されなくなりました。今も売ってないね。確かに、接着がとても弱かったり、
難点がありますが、僕は重宝しています。
 
それにしても、BF−109は、ちいさいのお。

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青島のZ−1

カワサキ Z−1 青島文化教材 1/12
 
1年以上前から、タンクだけ下処理して放置されていました。
この正月に、気合いを入れてリトライです。
 
しかし、900ccは、エンジンでかい。
フロントのキャスター角も、すごい寝てる。
タイヤも細い。
フレームも細い。
今のバイクとくらべると、本当に古い設計です。
でも、何ともいえないかっこよさ。
 
Z−1大活躍といえば、マッドマックス。
カウル付きもつくってみたいなと思いました。
 
しかし、そうはいっても、なにしろ、青島文化教材の
古いオートバイのプラモデルですから、かなりの手強さです。
前回の、Z400FXは、「タンクはのせるだけ」でしたが、
このZ−1は、「シートはのせるだけ」です。
位置決めのガイドもないし、ダボ穴もありません。
瞬間接着剤で、無理矢理くっつけています。
タミヤのオートバイプラモからみたら、かなりの根気が必要です。でも、タミヤがモデル化しないのを出してくれるから、
青島文化教材には感謝です。完成したらかっこいいし。
 
それにしても、古いオートバイは、シルバーの部品が多いので、
塗装がめんどくさいです。
メッキパーツをハイターで漂白してから、
パーティングラインを消して、表面処理して、
つやあり黒を塗って、それからメッキシルバー。
でも、いまは、銀色の塗料も素晴らしい輝きなので、
とっても助かります。
 
10年前とくらべても、プラモデル用の塗料も接着剤も工具も、うんと進化しています。
いまトライしたら、とても上手に作れるかもしれませんよ。

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おめでとう!荻田さん!南極点到達!

南極点を目指していた荻田さん。
無事に南極点に到達したそうです!
 
たった1人で、50日間も、
水も食事も何もかも1人で持って・・・
 
彼が経験してきたことは、他の誰も経験していないことです。
その知識と経験は、人類を進化させる貴重な情報です。
冒険とは、探検とは、そういうものだと思います。
 
荻田さんの、北極探検の本もおもしろいよ。
南極探検の本もでたらいいな。

 

北極男

北極男

 

 

荻田泰永さん!頑張れ!

いま、僕の大切な友人が、南極点を、単独無補給で、徒歩で目指しています。
 
彼とは、Tedx sapporoで出会いました。
 
彼は、挑戦者です。冒険者です。
誰かの意見を鵜呑みにせず、
未知に自分の力で踏み込み、自分で確認する人です。
 
そんな彼を、少しでも支えたくて、
彼の荷物を運搬するソリの開発のお手伝いをさせていただきました。
 
彼は、植松電機で作ったソリに、すべての荷物を載せて、
それを自分の力で引っ張って、南極点を目指して歩いています。
予定では、後二日ほどで、南極点到達のようです。
 
南極点といえば、スコット隊とアムンゼン隊。
国の威信をかけて、南極点を目指した探検隊です。
小さい頃に、伝記を読み、スコット隊の悲劇と、
アムンゼン氏の活躍に感動したのを忘れていません。
探検家に憧れたこともありました。
 
残念ながら、探検家にはなりませんでしたが、
僕らが製作したソリが、いままさに、南極を進んでいます。
 
僕の会社の仲間が、頑張って作ったソリ。
そのソリに命を預けて南極点を目指しているのは、
「荻田泰永」さん。
 
彼のブログでも、とてもうれしい記事が書かれていました。
 
彼は、自ら探検する傍ら、子ども達の可能性を伸ばす活動にも力を入れています。
 
僕と彼は、やり方はちがうけど、
おそらく、同じことをしている気がします。
 
そんな彼が、無事に南極点に到達し、無事に帰ってきてくれることを、心から祈ります。
 
彼が、南極に挑戦できているのは、大勢の人が、彼の可能性を信じて支えているからです。
彼を応援してくれる人が増えたらいいなと、思います。