植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

「一緒に仕事したいな」と思える子どもを増やしたいね。

今日は、静岡は三島で講演です。
三島は、2010年にロケット教室に行っていますね。
しっかり段取りしてくださった方々を思い出します。
なつかしいです。


すくなからずの人が、僕の講演を、「中学生や高校生に聴かせたい」と言ってくれます。それは、本当にうれしいことです。
でも、そこから先がとても大変です。

僕も、青年会議所時代に、子ども達を集めるイベントをやりましたが、子どもを集めるのはとても大変です。
放課後や休日のイベントで、中学生や高校生を集めるのは、まず不可能です。
なぜなら、部活や受験勉強が忙しすぎるからです。

だから、教育委員会にお願いして、チラシを学校に配布してもらう、なんてのは、もっとも効果の無い集客方法です。

次に、学校にお伺いして、校長先生に直にお願いして、チラシを貼ってもらったり、生徒に配ってもらったり、なんてのも、まあ、効果はほとんど無いです。

僕は、学校の前で、全生徒に手渡しでチラシを配る、という方法を試しましたが、それが効果があるのは、小学生までです。
中学生や高校生は、それでも来ないです。

中学生や高校生を、放課後に集めるためには、
部活の顧問にお願いしたり、塾の先生を説き伏せたりするのが効果的です。
でも、これを実現するには、かなり高いコミニュケーション能力が必要ですね。

ということで、僕は、学校が主催してくれる、学校の授業時間での講演が、子ども達に思いを伝えるには、もっとも効果的だと思っています。
今日の午後は、三島の高校でお話しをさせていただけます。
約1200人の人が話を聞いてくださるそうです。
本当にありがたいことです。


僕は、中学生や高校生の時は、自分の親や先生以外の
異年齢の社会的集団と関わり、社会性を育てる大切な時期だと思っています。
でも、現在の中学生や高校生は、それが十分にはできていないように感じます。
職場体験などもありますが、時間が短すぎます。

僕は、講演で「愛する我が子に求めるべきは、成績でも偏差値でも無いよ。一緒に仕事したいな、と思えることですよ。」と話しています。
自分の子どもが、自分の職場に来たら、自分は頼れるかな?まかせられるかな?一緒に仕事できるかな?と考えてみて、「無理だ」と思ったら、その子は、おそらく、かなりまずい状態です。
でも、そもそも、親でさえ、そんなことの判断が出来るほど、子どもと関われていない人も少なくないです。

人は、必ず社会人になります。
社会人になってからの方が、遥かに人生が長いです。
その社会人に不可欠な資質は「一緒に仕事したいな」と思われることのような気がしています。
これは、成績よりも、偏差値よりも、重要なことだと、僕は思っています。

もちろん、受験も部活も、なにもしないよりはぜったいにした方がいいです。
でも、受験や部活以外にも、した方がいいことは沢山あります。

今日は夕方にも講演があります。中学生や高校生を沢山集めてくださるそうです。どうやって集めたのか、ぜひ教えてもらおうと思っています。(きっと、いい地域なんだろうなあ・・・)