仕事と学問と問題解決と
人の役にたつ仕事がしたい。
と思ってる高校生や大学生はたくさんいると思います。
素晴らしい事です。
で、実のところ、仕事って、人の役にたつことです。
僕は、困ってる人を助けたら、人の役にたつよなあ・・・と思います。
それって、問題解決です。
世の中には、いろんな問題があります。
事件や事故もそうですし、お店の売り上げが減る、なんてのも、
解決したい問題だと思います。
最近だと、保育施設がたりなくて困ってる人もたくさんいます。
それらの「問題」を「問題」だと認識して、何ができるのかを考える練習をすることが、「人の役にたつ仕事」をするために、
とても大事なことだと思います。
新聞やニュースを見て、「うわ、かわいそうに」とか「ひどいなあ」と思ったら、そこからさらに、「じゃあ、こういうことを減らすためには、どうしたらいいのかな?」を考えるのです。
だったら、町の中にいるときは、最高速度を自動的に制限するくらいしてもいいんじゃないのかな?と考えることは難しくないはず。
では、どうやったらそれができるのかな?とか、
それをやったら、どういう問題が起きるのかな?とかを
どんどん考えたら、車の仕組みも知りたくなるし、道路交通法も知りたくなるはず。それはとてもよい、思考力の育成です。
間違いなく、頭が良くなります。(成績ではないよ。)
最終的に社会人になったら、様々な問題を解決することになります。
そのときのために、子どもの頃から、問題解決能力を磨くことは、なんぼでもできます。
「働くってのは、指示されたことを、嫌なことでもがまんしてやることだ。」なんて、子ども達に教えてる大人は少なくないです。
そういうこともあるけど、それはすべてではないです。
「仕事ってのは、金をもらうことだ」と教える大人もいます。
そういうのも大事だけど、それがすべてではないです。
仕事とは、人の役にたつことです。
そしてそれは、問題解決です。
しかし、目の前の問題さえも、放置して、先送りしたり、無視したり、あきらめたりしている大人がかなりたくさんいます。
そういう人は、子ども達に、問題解決能力を教える事はできないのだと思います。
学問とは、いい会社やいい学校に入るためのものではありません。
学問とは、社会の問題を解決するために、人類が命を賭けて積み重ねてきた記録です。
これを教育が教えていないから、これを知らないままに、先生になったり、保護者になったりしてしまう人が生じるのだと思います。
ぜひ、世の中の、悲しいことや、苦しいことや、不便なことを見つめて、自分だったらどうするかな?って考えてみてください。
それは、きっと、素晴らしい仕事の修練になるはずです。