植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

成績や偏差値よりも、「一緒に仕事してえ」と思える方が価値だと思う。

植松電機には、かなり偏差値が高い学校が
体験学習にくることが多いです。

しかし、そういう学校には、たいてい、数名は微妙な生徒がいます。
表情に乏しく、目を合わすことができず、
会話もままならず、リアクションもない。

以前、ある大学の講義にいったときも、
そこは、無音無響室かな、と思うほどに、
なんの反応もない子達がびっしりでした。

そういう人たちは、おそらく、働くときに、
相当苦労すると思います。
というか、就職は難しいかもしれません。
でも、偏差値は高いのです。

僕は、こういう子達は、
受験対策の授業なんかよりも、
もっと違う授業を受けた方がいいと思います。
そうしないと、社会に出てから、すごく困るはずです。
彼らには、特別な支援が必要です。

親も、先生も、おかしさに気がついています。
でも、偏差値が高いから、成績がいいから、なんとなく、
問題から目を背けることができてしまうのかも。

もちろん、偏差値が低い学校にも、そういう子はいます。
そういう場合は、偏差値が低いから、
問題も、まあ、しゃあないなあ、と容認できてしまうのかも。

いやいや、そうじゃないでしょ。
偏差値じゃなくてさ。
人と関わる能力が、働くことに悪影響があるほどに未熟であるならば、それを改善しないとまずいんじゃないのかな。

愛する我が子の価値は、
点数でも偏差値でも学歴でもありません。
それは、そういう評価認定でお金を儲けたい人たちが生み出した資格商法システムにすぎないかもしれません。
しかも、そのシステムの価値観が、子ども達を、人間と関われなくしてしている可能性もあります。

愛する我が子に求めるべきは、
この子と一緒に仕事がしたいなあ。
と思える人にすることだと思います。

さあ、世の中の先生。世の中の保護者の方々。
自分が関わってる子は、「一緒に仕事したいなあ」という人ですか?
そうじゃない、と思ったら、対策をすべきではないかと思います。

まずは、頼って、任せて、感謝して。
ともに何かを成してみたらいいと思います。