植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

お金は大事だよ〜。

僕は、お金は、人間のパワーを、蓄積したり、交換可能にしたものだと思っています。
 
だから、お金は、自分の体の中に詰まっています。
 
それを、現金に変換するのが、労働だったりします。
 
 
人間のパワーは、「時間」×「能力」だと思います。
だから、「時間」は効率的に使うべきです。
「能力」は、知識と経験によって増えていきます。
人間のパワーは、自分で増やせます。
 
 
人間のパワーを現金に変換する労働には「レート」があります。
その「レート」を上げるためには、付加価値が必要です。
その付加価値は、「普通じゃない」だと思います。
「誰でもできる普通のこと」では、レートはドンドン下がります。
「他の人ができないこと」だと、レートはドンドンあがります。
 
 
でも、実は、大抵のことは「変換」すると、ロスします。
だから、一番いいのは、変換しないことです。
 
 
僕は、永田先生と出会えて、ロケットを作れるようになりました。
その頃、永田先生は、自分の研究に予算がつかないことで、
苦しんでいました。単純に言うと、お金がなくて困っていたとも言えます。(本当は、もっと違う苦しみですけど、ここでは、たとえ話として、わかりやすく単純化しています。)
で、僕と出会った永田先生は、僕に「お金をください」とは言いませんでした。
だから僕は、自分の能力を提供できました。
だから、前に進めたのだと思います。
 
僕は、ロケットを作ることで、お金をもらおうと思いませんでした。
なぜなら、ロケットを作るという能力が欲しかったし、しかも、ロケットを作るという経験で、多くの能力が身につくことを確信していたからです。
現金だけで考えたらマイナスだけど、知恵と経験を価値としたら、大儲けだと判断しました。
でも、もしも僕が永田先生にお金を渡して、そのお金で、植松電機以外でロケットを作ったら、きっと、普通に高価なものになったはずです。そうしたら、たくさん作れないから、できる実験も限られます。それでは進化は遅くなったと思います。
 
お金は、とても大事です。
ちなみに、100人雇うお金と、100人の仲間は、等価です。
でも、100人雇うお金は、払ったら無くなります。
ところが、100人の仲間は、成長します。価値を増やすことが可能です。
僕は、お金より、成長する仲間の方が大事だと思っています。
だから僕は、非正規雇用をしようと思わないです。もったいないと思います。
 
 
でも、お金も大事だから、僕は気をつけていることがあります。
(1)借金
借金は、金利以上の価値を増やせる確信があれば、したほうが、できることが増える。
いまは、マイナス金利だから、とてもいい状況です。
 
(2)買い物
時間あたりの価値低下が少ないものを買う。
日本で、時間あたりの価値低下が最も大きいのは、マイホームと自動車かな。保険も要注意です。
 
お金は大事です。でも、そもそも、そのお金は、自分の能力と時間です。時間を大切に使い、能力を増やす努力をすれば、お金は増えます。
投資するなら、自分です。
と、僕は思っています。