植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

おなじ「人間を使う」ならば・・・

いま、坂の上の雲を見ています。
徴兵された兵士が、203高地で、どんどん死んでいます。
もったいないです。


きなくさくなってきた現代の日本でも、徴兵制度について、
必要だという意見もあります。

でも、僕ならば、徴兵制を平和のためにつかいます。

武器を扱う訓練の代わりに、
他者を受け入れて、関わって、見捨てない能力を訓練します。

人を殺す訓練の代わりに、
人を助け、支える訓練をします。
だったらこうしてみたら?のエキスパートを育成します。

そして、そういう訓練をした人たちを、
徴兵制と同じ給与体系で雇用し、
世界中に派遣し、世界中で活躍してもらいます。
そうしたら、戦争を防ぐことができるかもしれません。

戦争になれば、きっと大勢が死にます。
その保障を考えたら、それはもう、すさまじい金額になるはずです。
だったら、事前に、その金額を、平和的なことにつかう道もあるのでは。

僕は、永田先生と出会いました。
永田先生は、研究費がなくて、ロケット開発をあきらめようとしていました。(永田先生は、あきらめないとおもいます。でも、その前進速度は、相当遅くなると覚悟していたと思います。)
もしも、出会ったとき、永田先生が「金をくれ」と言ったら、
僕は、お金を出さなかったでしょう。
僕は、お金ではなく、自分の持ってる能力を提供しました。
それならば、僕の能力は、学ぶほどに、経験するほどに、努力によって、その価値を、いくらでも向上できるからです。
お金は、ほっておいても増えません。

100人の人のパワーも、100人を雇うお金も、価値は同じです。
でも、人間には、すごい可能性があります。
人間の能力は増えます。人間関係も発展します。

だから、人間のパワーは、死の可能性が高いことよりは、
活かせる可能性が高いことにつかった方が、得だと思います。

戦争が起きてしまってからの徴兵制ではなく、
戦争を防ぐための徴兵制についても、
考えてみてもいいんじゃないかな、と思います。
(その場合は「兵」ではないけどね。)