植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

こっそり「やる」

消費型社会の売り上げを増やすのは簡単です。
(1)わざと壊れるモノをつくる。
(2)家族や仲間をばらばらにする。(世帯数を極限に増やす)
(3)不安やコンプレックスをあおる。自信を売る。
(4)無能にする。自分には何もできないと思い込ませる。
 
これをやると、間違いなく消費は増えます。
 
で、僕の目から見て、今の日本は、まさにこれをやってるように見えます。
 
対抗策は
(1)壊れたらなおす。長持ちするものを買う。時間あたりの価値低下の低いものを買う。
(2)みんなで楽しむ。みんなで分け合う。ちょっと不便だけどいろんなことをシェアする。
(3)本当の自信を増やす。自分で価値を考える。
(4)自分でできることを増やす。やったことが無いことをやる。
です。
これができると、おそらく、支出が減ります。
 
日本経済は成長し続けている、という報道がなされていますが、
実感してる人は少ないと思います。
まもなく、消費税も増えるみたいだしね。
ロボットの普及で、仕事も減るしね。
そうなると、みんな必死でお金を稼ごうとして、
無理矢理消費を押しつけてきます。
だから、ますます生活にお金がかかり、苦しくなります。
 
経済は、収入と支出の足し算引き算です。
収入を増やすのと、支出を減らすのは同じです。
収入を増やすと所得税が増えます。
支出を減らすと消費税が減ります。
どう考えても、所得を1万円増やすより、支出を1万円減らした方が得です。
 
僕は、節約した方が豊かになる社会、は不可能ではないと思っています。
 
第二次世界大戦で異常にふくれあがったアメリカの生産能力を
ソフトランディングさせるための強制消費経済は、人口が増えていた日本では成り立ったけど、
人口が減少したとたんに、そこら中で破綻し始めました。
 
対策としては、
(1)人口を増やす
おそらく、大学を無料にして、保育所や幼稚園も無料にすれば、もうちょっと子ども作ってもいいかな、と思える人は、いるような気がします。
(2)個々人の能力を伸ばす。(子どもの夢と希望をうばわず、あきらめ方を教えない。)
(3)強制消費に依存しない経済システムを構築する
 
かな、と思っています。
どれも、実際にやろうとしたら、既得権益の人達との戦いで大変だと思います。
だから、小さくやればいいです。めだだなく、こっそり。
 
かつて、巨大恐竜がうごめいていた時代に、小さなほ乳類たちは、こっそり進化し続けました。
それと似たような感じで。
 
だからこそ、そういう新しいアクションは、光が当たらない方がいいです。
だって、ばれたらやられちゃうでしょ。
公的な補助や助成を受けない方がいいです。だって、ばれるもん。
 
だから、植松電機の宇宙開発などは、ぜんぜん情報公開してません。
出資を求めていないから、アピールする必要もないし。
こそこそで充分です。
 
大事なのは、自分の力で、小さいことから積み重ね、実力を蓄えることです。
 
どんな夢も、させてもらおう、とおもっていたら、できないです。
できたときは、奴隷になっています。生殺与奪を他人に握られています。
でも、するとできるようになります。力になります。
 
だから、最初は、他人にわかってもらう必要は無いのです。
自分でやるのです。
それが、本当の第一歩です。