植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

暴力という交渉手段を選ばないために

昨日は、札幌のピーチハウスさんの志堅原郁子さんの
デートDV予防講座を受けてきました。

配偶者間のDVに関しては、法律による対策が増えてきましたが、
結婚していない男女間のDVに関しては、対策がなく、
強制力による解決ができないという大きな問題があるそうです。

デートDVも、DVも、セクハラも、パワハラも、いじめも、しごきも、実はすべて根底は一緒です。
そこには、交渉手段として暴力を選択してしまう人の存在があります。

暴力とは、相手の「安心」「自信」「自由」を奪う行為です。
それはすなわち、相手を尊重しない、ということです。

人間関係において、相手を尊重しない、という行動が、
デートDVも、DVも、セクハラも、パワハラも、いじめも、しごきも、生み出してしまう可能性があります。

これは、気をつけなければいけません。
自分の行動を振り返り、自分は相手を尊重しているか、を
チェックしていないと、ついやっている可能性があります。

忙しいとき。イライラしているとき。余裕が無いとき。
違うことに没頭している時。疲れているとき。
追い込まれているとき。
そんなとき、人の心は、相手を受け入れ尊重するスペースを失います。
僕も、かなりの頻度でそこに陥ります。

僕は、忙しいと思います。
スケジュールも、かなりの密度です。
それをこなすためには、同時に複数のことはできないので、
いっこいっこを集中して短時間で終わらせるしかないです。
そういう時は、分とか秒さえも重要です。
思考と集中を途切れさせたくないです。
その集中している状態を、僕は、「戦闘モード」とよんでいます。
その「戦闘モード」の時に、外乱を受けると、僕はきっと、
普段とは違う、かなりきつい人間になります。

僕の中にも、暴力という交渉手段があります。
子どもの頃から、たくさんの暴力にさらされたから、
それが怖いからこそ、それを使いたくなる自分がいます。
相手を怖がらせて、交渉を有利にできる気がするのです。
でも、その交渉手段を選びたくないです。
選ばないように注意しています。
でも、戦闘モードの時は、危険です。

おそらく、僕と同様の人は少なくないと思います。
そういう人と関わる時は、相手が忙しそうな場合は、
ちょっと距離をおくといいかもしれません。

デートDV講座を受けて、僕は、自身の中の暴力の怖さを
あらためて認識できた気がします。