植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

久々更新。TEDxに感謝。

ふと気がついたら、ずいぶん長いこと更新していませんでした。
世間の年度末やら、月末やら、いろんなことがドタバタしていて、
あんまり前向きなことが書けない感じで、
更新できていませんでした。
 
 
先日、ちょっと変わったところで講演をさせていただけました。
札幌にあるアメリカ領事館です。
アメリカ領事館、と言われて、イメージするのは、なんとなく、ペリー提督。
 
僕のTEDxを見てくださった領事が、仲間に聞かせたい、と準備してくださったそうです。
なんでも、札幌のアメリカ領事館での外部講師を招いての講演形式の勉強会で、「日本人」で「日本語」は、初めてだそうです。
 
で、なにが大変って、領事館に入るのが大変。
ものすごいセキュリティチェック。
車の車体の下まで、鏡で調べられます。(映画みたい)
ボンネットもあけて、トランクもあけて(散らかっていて恥ずかしい)
やっとこ会場に入れました。
 
そこで驚いたのは、招いてくださった領事が自らどんどん働くことです。講演後には、いろんな方々と話し込んでいるうちに、
領事が僕の道具を全部片付けてくれていました。
重たいスピーカーも、自ら運んでくれました。
 
以前読んだ本で、戦後進駐してきたアメリカ軍について、
「飛行機が着陸したら、いきなりそこから自動車が降りてきた。それを運転しているのは、相当えらい位の軍人だ。しかも、途中に歩いている、自分より下位の兵士を、自動車に拾い上げて、颯爽と走って行ってしまった。日本軍では考えられない。えらい人が、自分からハンドルを握ることもない。下位の人間を乗せて運転するなんてありえない。でも、効率を考えたら、どっちが良さそうかは自明だ。」
と書かれていたのを思い出しました。
 
僕は、青年会議所に所属していましたが、そこで理事長を務めました。
すると、理事長は自分で運転してはいけない、と言われました。
そして、理事長が荷物を持ってはいけない、と言われました。
必ず、おつきの人がそれをやるそうです。
赤平青年会議所は、人数が少ないです。その貴重なメンバーを、そんなことに使うのは、ものすごい非効率だと思いました。
青年会議所は、もともとはアメリカで生まれたもののはず。
アメリカでもそうなのかなあ・・・と思いました。
これは、日本独自の風習のような気がします。
もちろん僕は、自分で運転しました。カバンも自分で持ちました。
いまも、僕は一人で行動します。
 
今回出会うことができた領事館の方々は、とても素敵な人たちでした。たくさん質問もしてくださいました。
こういう人たちと関わり合えるなんて、思ってもいませんでした。
これも、TEDxを作ってくださったかたのおかげです。
 
僕のTEDxは、もうすぐ200万回再生です。
誰がキリ番をゲットするのか。(いまはそういうの流行ってないのかな。)
昨日はディズニーランドの隣のホテルで講演でしたが、
そこに来てくださってる方々も、TEDxを見てくださって、
そしてそれを、会社の仲間や、周りの人たちに勧めてくださってるそうです。本当にありがたいです。
 
いつか、他人の夢を「どーせ無理」で潰す人がいなくなって、
みんなが、お互いの夢を、「だったらこうしてみたら」と支える社会がやってくるような気がします。
たくさんの人のおかげです。
ほんとうに、うれしいです。