植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

数学や物理を嫌いにさせられた人達へ

僕は、中学、高校と、学校の勉強が大嫌いでした。
今風に言えば「イミフー」です。(今風なのか?背伸びするな)
 
意味を考えず、ただ暗記させられる。
受験で点数を取るためのスキルを知る人が高得点。
 
特に、歴史に関しては、どんどん新しいことがわかってきて、
教科書の情報が古くなってるのに、
教科書に書いてあることが「正しい!」と言われます。
 
そういう矛盾が、本当に嫌でした。
 
でも、大学に行って、驚きました。
そこでは「学問」に出会えたからです。
 
大学のテストは難しかったけど、資料持ち込み可でした。
いくらでも、自分で調べて、深められました。
大学では、暗記では無く、情報を使いこなし、
本に書かれていないことを思考する力が求められました。
だから僕は、中学高校では、成績が悪くて、
先生にボロカスに言われていましたが、
大学で成績が良くなりました。
 
そして、社会人になってからは、毎日が学問です。
多くの情報から、新しいことを考えるのです。
自分なりの公式や関数を作り出すのです。
 
僕は、中学生の頃から、自分で関数や公式を作るのが好きでした。
なぜなら、ランボルギーニカウンタックと、フェラーリ512BBの、どっちが速いのか?とか、
F15とF14のどっちが強いのか、ということを、
自分なりに考えたからです。
重さや、エンジンのパワー。様々な要素を比較しました。
そして、やがてそれらの要素の関連性に気がつきました。
どんどん要素が増えて、電卓では計算できなくなり、
パソコンを買いました。
自分でプログラムを組みました。現象を微細に分解したり、
それを積み重ねたりをしました。
自分で勝手に微分積分をやっていました。
でも、学校の公式を暗記する方式の微分積分は、全く嫌いでした。成績も悪かったです。
 
高校で、数学や物理が嫌いになってしまう人もいると思います。
とてももったいないことです。
本当の数学や物理は、とてもおもしろいし、人生や仕事にも役にたつ分析ができるようになります。
それが、受験対策勉強で、嫌いにされてしまうなんて、
本当に、中学や高校の勉強は「イミフー」です。
 
小学校に入学するときは、すべての教科書が輝いて見えました。
勉強が楽しみでしょうがなかったです。
それを、嫌いにさせ、苦手にさせるような教育は、
しない方がいいと思います。
 
いま、勉強の意味がわかんないで苦しんでいる人達は、
もしかしたら、大学に行ったら、学問の喜びを知るかもしれません。
でも、大学で学問の喜びを知るには、
中学や高校の頃から、学校の勉強以外に、自分で「調べ学習」をしておいた方がいいです。
部活と勉強と宿題が忙しすぎると、学問の喜びを知ることができないまま、一生を終えてしまう可能性が高まります。
 
せっかく生まれてきたのに、それではもったいないですよ。