植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

安全などの基準は変化していくもの

いじめの解消の定義ができたとか。
よんでみたら、ものすごい真っ当。
「本人がつらくない」ことが条件。
 
おそらく、「え、それ無理じゃ?」とおもう人も少なくないかと。
だって、いままでは、とりあえず、当事者同士を強制的に握手させて終了、とか、強制的に謝らせて終了、で済ましたものが、
一気にハードルが上がります。
 
おまけに、「いじめ」の定義はあいまいなまま。
 
これじゃあ、「いじめ」の認定はますます困難になるでしょう。
 
そうじゃなくて、
「本人がつらいと思うこと」を「放置しない」ことが大事です。
そして、本人がつらくなるのは「いじめ」とは限らないです。
ついていけない授業の進行というのも、あるでしょう。
さらには、「先生がつらい」という子もいるでしょう。
でも、その場合には、先生に相談できないね。
 
ある統計では、不登校の原因として、アンケート結果に大きな違いが出るそうです。
先生が調べると、先生が原因というのが、ものすごく少ないそうです。
でも、先生じゃない人が調べると、先生が原因というのも、かなりあるそうです。
そりゃそうだ。
 
もちろん、「本人がつらい状態を放置しない」ための方法は、
本人の改善も含まれます。
 
最近、工場の敷地内でのフォークリフトの運用でも、敷地内に運送会社のトラックなどが来る場合は、みなし公道になるとかで、フォークリフトの免許だけじゃだめで、大特の免許も必要になったそうです。ということで、うちの会社でもみんなして手分けして大特の免許取りに行きましたが、えらい出費になりました。
でも、それが、安全に必要なことであるなら、
たとえば、先生になるためには、先生の免許だけではなく、スクールカウンセラーの資格も必要、にするってのもありかも。
 
スクールカウンセラーを配置するコストがありません、というのなら、これなら人件費を抑えられるかも。
(というと、おそらく、先生は忙しいから、そんな仕事を増やされたら困る、という意見も出るでしょうが、だったら、忙しくなくする方法を考えるべきでは?)
 
僕の知ってる先生の中には、心理学を学び、児童虐待やいじめを防ぐためのセミナーなどにも積極的に参加してる人も沢山います。
そういう人は「ひま」だから来てるのではないです。
「必要」を感じるから、時間とお金を生み出して学ぶのです。
そういう人を僕は応援します。
 
これは、急激に生じてる問題ではなく、
いままであいまいにしてきたことが、あいまいにできなくなっただけのことだとおもいます。
工場や自動車に課せられる環境対策や安全対策が、年々厳しくなってるように、学校の安全などの基準も変化していくべきだと思います。
一般化するまでには苦労はあるかと思いますが、普通になったら普通です。
最近、駅のホームドアもどんどん増えていますね。鉄道会社にとっては、かなりの出費だと思いますが、新型のホームドアを開発する会社も増えました。
ホームドアになれたら、ホームドアのない駅を怖く感じるようになりました。
 
そういうもんかもよ。