植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

自分を責めないで

なにをしていいのかわからない。
なにができるのかわからない。

なにかやっても、うまくできない。
自分には、自慢できるようなところが何もない。
普通のひとより、不器用で下手くそだ。

だから、
なにをしていいのかわからない。
なにができるのかわからない。
こんな自分は、働く事なんてできない気がする・・・

と、思い込んでしまっている人は、少なくないかも。

実は、
なにをしていいのかわからない。
なにができるかもわからない。
という状態は、自信がないから、自分の考えることを信じられない状態です。
この状態から抜け出すためには、自信を増やすことが一番効果的です。

んなことはわかってる。自信が無いから困ってるんだ。
という人は沢山いると思います。

そういう人は、自分の自信が、いつから無くなったのかを考えてみるといいかも。

以前、植松電機に来てくれた女子大生に、ロケット作ってみる?と言ったら、
彼女は、「私は不器用だから無理です」と言いました。
僕は、「いつから不器用なの?最初から不器用だった?」と尋ねたら、
彼女ははっとした顔になりました。
そして、しばし考えてから、「小学校の3年生か4年生のときに、工作を評価されてから不器用になったかも・・・」と言いました。
もちろん、彼女の作ったロケットは、猛烈な勢いで空に飛んでいきました。
彼女は不器用じゃなかったです。

自信を失うきっかけは、
どこかで、だれかに、比べられたり、負けたりしたことが、原因かも。
でもね、じゃあ、勝っていたら、褒められていたら、それは自信になったのかな?
残念ながら、誰かに勝つことや、比べられてよい評価されることを自信にしてしまうと、
逆に自信を失います。
なぜなら、勝ち続けないといけないからです。よい評価され続けないといけないからです。

以前、北海道のある工業大学の子達が、北大の子達と一緒に作業をすることになったとき、彼らは、とても萎縮していました。と思えば、その北大の子達が東大の子達と一緒に作業したときは、北大の子達が萎縮していました。

学歴などを自信にしてしまう人達は、自分以上の学歴と見なす相手と出会ったら、自信を失います。だから、自分以下の学歴の人を見下すことで、自分の自信を保とうとしてしまうことがあります。それは、とてもくだらない差別だと思います。

だから、「よい評価」や「悪い評価」に影響を受けるのは、本当の自信ではないのかもしれません。

本当の自信とは、お金で買えません。誰かに勝っても、人を見下しても手に入りません。
そして、勝負を避けても、本気を出さないようにしても、一人ぼっちでも守れません。

本当の自信は、やったことがないことをやると増えます。

ということで、
なにをしていいのかわからない。
なにができるのかわからない。
だから何もしない。
は、最もよくないマイナスの連鎖になります。自信が増えないです。

なにをしていいのかわからない。
なにができるのかわからない。
のなら、だまされたとおもって、誰かの誘いにのって、
やったことがないことをやってみると、必ず変化が起きます。
もちろん、はじめてやることはうまくいかないことが多いでしょう。
そのときも、誰かと自分を比べるのではなく、自分として、できるようになったことや、
知れたことを、素直に喜んで、もう一度やってみたらいいです。
もちろん、まるで相性の悪いこともありますから、それはそれでデーターとして、
また、ちがうことをやってみたらいいです。

このとき大事なのは「誰かの誘いにのって」です。
自分の意志で求めるものは、自分の既知の範囲であることがおおいです。
それは、あんまり劇的な奇跡につながりにくいです。想定の範囲内で収まるかも。
だからこそ、「他人」という「よくわからない」存在がとても効果的です。

比べる自信は、間違った自信です。追いかけるほど自信を失います。
本当の自信は、比べなくても成り立ちます。
そして、僕は、本当の自信とは、「なんとかなりそう」と思えることかなと思います。
すなわち「不安」ではない状態です。
不安は、不安がってると、不安のままです。
でも、なぜ不安なのか考えて、対策すると、不安ではなくなります。
このとき、対策するために必要なのが、知識や経験です。
知識や経験が多ければ多いほど、不安を対策しやすくなり、不安が減ります。
そして、知識や経験を増やすのは、「やったことがないことをやる」が効果的です。

自信については、ずーっと考え続けていますが、いまだにうまい表現の仕方を模索中です。
なかなかうまく表現できないなあ・・・。