植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

完訳ファーブル昆虫記が、ついにコンプリート!

うっかりしていたら、
完訳 ファーブル昆虫記が、
全巻販売になってました。

ずーっと、最後の1巻を待っていましたが、待ちすぎたので、忘れてました。

昨日来てくださった人が、全部そろいましたよ、というようなことをおっしゃっていたので、念のため調べたら、その通りでした。
ありがたいことです。

この完訳ファーブル昆虫記は、とてもよい本です。
値段はちょっと高いですが。それ以上の価値はあると思います。
(あくまでも、個人的な感想です。効能を保障するものではありません。)

僕は、いろんなことがらについて、「何でかな?」「なぜ?」と思います。
そのおかげで、いろんなことに気がつけている気がします。
これは、僕の思考力のもっとも根源的で重要な部分だと思います。
そして、それを僕に教えてくれたのが、ファーブル昆虫記です。

ファーブルさんは、道ばたで見かけた虫を見つめます。
そして、虫のとる行動を「なんでかな?」と考えます。
考えた仮説を確かめるために、彼はいろんな実験をします。
もちろん、仮説が間違ってることがほとんどです。
でも、思いもしなかったことに気がつくことができています。
その行程が、見事に描かれているのが、ファーブル昆虫記です。
この本は、論理的な思考をするための、すばらしいガイドではないかと思います。

なんてことはないある事柄を見つけ、なんでかな?と考えて、試して、確認して・・・
情報が無いから、自分で情報を得る努力。
これこそが、ロボットやAIが得意とする、「与えられた情報に基づく判断」に負けない部分のような気がします。
ロボットやAIに負けないためには、ファーブル昆虫記を読むといいかも。

このファーブル昆虫記。全20巻で、おおよそ10万円です。
1冊5千円ほど。
これを、高いと思うか、価値あると思うか。
僕は、幸いにして、中学生くらいの頃から、航空宇宙関係の専門書を探し回りました。
それらは、需要が少ないせいか、そのほかの本から見たら、数倍割高に感じられました。
でも、小遣い節約して、大学生の時は生活費を節約して買いました。
それらは、今も僕の本棚で僕を支えています。
それらから得られた価値は、本を買うときに支払った価値の数倍では収まらないことを僕は知っています。
本には、素晴らしい知恵と経験が詰まっています。
それを自分の取り込むと言う事は、寿命を延ばすのと同じ効果があるだろう、と僕は思っています。
完訳ファーブル昆虫記を読むと、ファーブルさんの人生を、自分に足せます。
ファーブルさん。記録を残してくれて、本当にありがとう。