植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

真剣な態度が、支えたくなる。

今日は、テレビの収録がありました。
収録場所は、植松電機です。
 
対談式なので、対談できる場所と、ある程度立派な椅子がありますか?と事前に質問されました。
 
ある程度立派な椅子?
 
頭に思い浮かぶのは、お正月の有名な番組、
「芸能人格付けチェック」です。
一流の芸能人、二流の芸能人・・・と、
椅子のランクが下がっていきます。
最後はたしか「ござ」です。
果たして、どのレベルの椅子がよいのだろう・・・
というか、植松電機、応接室ないわ。
 
会社にあるのは、
(1)丸椅子
(2)パイプ椅子
(3)スタッキングチェア
(4)工作場で使う椅子
くらいです。
テーブルも、折りたたみ式の事務テーブルしかない。
 
ということで、「ま、しゃあない。事情を説明して、
なるようになるしかないね。」と覚悟を決めました。
 
で、結局は、事務所三階の僕の部屋で収録。
来てくださった撮影や制作の方々は、僕と同じ世代らしく、
僕の部屋を見渡して、すごくうれしそうにしてくれます。
僕もうれしい。
 
メイクアップアーチストの方が、おっきいカバンを背負ってきてくれて、僕もメークされちゃった。
いままで、いろんな番組でメークされたけど、今回の人が、一番丁寧にしっかりやってくれた気がします。
以前、東京であった収録の時は、メイクしたまま釈放されました。やけにつやっつやの顔でホテルまで歩いて帰ったのを思い出しました。(今回は、ちゃんと落としてもらえました。)
 
最近の収録では、照明がみんなLED。昔は色味が冷たいとか言われてましたが、いまはすっかり自然になりました。
発熱しないからとても安全だそうです。
 
撮影は、対談でした。
対談相手の方は、テレビを見ない僕でも知ってる人でした。
その方が、まあ、ものすごく適切に打ちやすい球を投げてくれます。だから、すごく安心して、いろんなことを話せました。
しかも、僕の打ち返した球を、また見事に打ちやすいところに打ち返してくれて・・・しゃべりすぎた気がして、反省です。
すばらしい制御の元、収録は一発で終了。びっくりです。
 
そのあと、微小重力実験や、僕らのロケット、そして、子ども達が体験するロケットの打ち上げシーンなどを撮影して、
収録は無事終了です。とってもスムーズ。
 
よい番組を作ろうと、真剣に頑張ってらっしゃる人達の姿は、技術者そのものです。だから、共感できるし、助けたい気持ちになります。
 
僕は、世界!ニッポン行きたい人応援団、という番組が好きです。
この番組では、各国にいる、日本のことが大好きな人達を、
日本の、その道のプロフェッショナルにあわせるのですが、
そこにやってくる外国の人達が、とっても素敵です。
自分で好きで好きで、独学で学んで来た人達の、
吸収力がものすごいです。
その真剣な態度に、伝える側の日本人もどんどんのめり込んで
仲良くなって、最後には涙の別れです。
 
学ぼうとする姿勢。学ぼうとする態度。
その「真剣」に、人は感動し、助けたくなるのだと思います。
 
春ですから、これから新しい職場で働き始める人も沢山いると思います。
ぜひ、世界!ニッポン行きたい人応援団をみたらいいです。
そこに登場する、「真剣な外国人」の姿に、きっと、
会社で先輩達から助けてもらえるヒントが隠れています。
 
今日の収録番組は、しばらく後に放送になると思います。
メイクされた自分を、けっきょく鏡で確認しませんでした。
どんなことになってるやら。