植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

はるばる来てくれた子。

今日は、大阪の小学生が、はるばる植松電機まで来てくれました。
 
通常は、いきなり来られても、
そもそも僕がいないことが多いし、
会社でもいろんな実験や研究や仕事でみんな忙しいから、
対応するのは困難です。
でも今回は、僕がたまたまいられたのと、
決定打は、その子が手紙をくれていたことです。
 
昨年、大阪の小学校でお話しをさせていただけました。
1年生から6年生まで、全員です。
最初は、低学年と高学年を分けた方がいいのでは?
と提案したのですが、大丈夫との返事。
ほんとかな・・・と不安でしたが、
実際に、1年生から6年生まで、長い話を楽しんでくれました。
それも、がんじがらめの管理型ではなく、
生徒が笑顔で、そして、長時間。
これは、この学校の教育は、よほど素敵なのでは、と思いました。
 
その子達が、お手紙をくれていたのです。
 
今日来てくれた子は、ものすごく器用。
いつものように、作り方を教えないけど、
説明書もしっかり読むし、焦らないし、先走らない。
接着剤の使い方も上手。
あっさり30分で完成。
そのあとのデザインも、とっても素敵。
ものすごく工夫して、ハサミの使い方も上手。
そして、すごい集中力。
 
一緒に来てくれたおじいちゃんは、「勉強は苦手でねえ」なんて言ってましたが、僕は、勉強よりも、こういう能力の方が、社会に出てから有効な気がするなあ・・・と思います。
最近は、大学生でも、接着材を使わないガンプラさえ組み立てられない(説明書を読めない.理解できない。力の加減もわからない。)という人がたくさんいます。
社会に出てから、どうすんのかな。
 
完成したロケットは、見事に打ち上げも大成功。
その子も、おじいちゃんも、喜んでくれました。
 
とても残念な事ながら、沢山の手紙をもらっても、
正直なところ、全部に返信はできないです。
メールならほぼ100%返せるんだけど・・・
せめて、手紙にメアドが書いてあれば・・・と思います。
 
今日、千歳から大阪に帰ると言っていたから、
もう飛行機の中かな。
寒かったけど、風邪ひいてないかな。
 
科学は今日も発達してる。
人類は今日も頑張ってる。
昨日不可能だったことが、明日可能になるかも知れない。
なんでもできるから、がんばって。