植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

「得意なこと」がなくて悩んでいる人へ・・・

自分の得意なことを活かして進路を考えよう・・・
と思うと、
あれ、自分が得意な事ってなんだろう・・・
になります。

ここで、「得意」=「高得点」「高成績」と思ってしまうと、
いきなり、得意だと思えることが激減します。

だって、どのレベルが「得意」なのか、わかりません。

自分では「得意」だと思っていても、
ほかの人から見たら、そんなのたいしたことない、と
言われてしまうかも・・・

言われないためには、誰もが認めてくれるような
成果を得ておかないと・・・
でも、そんな成果はあげられないし・・・

周りを見れば、自分より出来る人は沢山います。
そうなると、自分には得意なことなんてないのかも・・・
と思えてしまって、
どんな進路を選べばいいのか、わからなくなってしまうことが
少なくないです。

ということで、
「得意」ではなく、「好きなこと」と考えたらいいです。
もう、レベルなんてどうでもいいです。
「好き」が大事です。
でもじつは、この「好き」が無い人が沢山います。

なぜなら、「好きなこと」も、「得意」とくっつけて考えてしまっていたり、「好きなこと」が、部活か勉強しか思いつかなかったり・・・
その原因は、忙しすぎる学校生活にあるかと思います。
毎日、休日も、部活と勉強でがんじがらめでいると、
「好き」なことは、片手間に出来ること程度になります。
スマホのゲーム? LINE?

確かに、進路を考えたら、部活と勉強をしっかりやっていれば、
内申点が良くなったり、プラスの作用はあるかと思います。
でもそもそも、そのおかげで、進路そのものを考えることが出来なくなっているとしたら、本末転倒です。

進路とは、進学先のことではないです。
進路とは、人生です。
そして、人生を彩るのは、「好き」だと思います。

僕が知ってる限り、豊かな人生を送っている人は、
みんな、好きなことが「広くて深い」です。
多趣味で、しかも深掘りしています。
好きなことが多いから、仲間が見つかりやすいし、
その縁で、人脈がどんどん広がります。
好きなことを調べちゃうから、知識も豊富で、
自動的に、出来る仕事のレベルが上がっていきます。
だから、必要とされます。選ばれます。
だから、収入も増えると思います。
そういう人は、仕事をしながらも、趣味もちゃんと楽しみ、
家族と過ごす時間や、社会活動の時間も作ります。
端から見ると、忙しそうに見えます。
でも、本人は楽しそうです。
会うたびに、あたらしい変化や成長をしています。

でも、好きなことがない。趣味がない。
休日は、どこかのお店にいりびたって暇つぶし・・・
でも、口癖は「忙しい」と「余裕がない」。
だから、社会活動などにも関わってきません。
という人たちは、知識も情報も増えません。
人脈も広がりません。
年功序列の時代は、それでも毎年給料上がったでしょうが、
いまは、下手したら能力横ばいなら毎年給料下がります。
こういう人は、10年たっても、20年たっても、
同じ事をぼやき、ぐちります。
(僕の経験では、こういう人は、政治が悪いとか、教育が悪いとか、〇〇人が悪いとか、なんか、でっかいくくりの偏見と決めつけに基づく愚痴を言うことが多い傾向にあるように感じます。)

これは、極端な例です。すべてこうなるとは限りません。
でも、間違いなく言えるのは、
興味関心があれば、人生の経験は増えます。
興味関心が無いと、人生の経験は増えません。
そして、経験が増えたら、能力が高まる可能性が高いです。
経験が増えなければ、能力も横ばいです。


僕は、僕の経験に基づいて、
人生を彩るのは「好き」だと思っています。

進路を考えるとき、「得意なこと」や「好きなこと」がなくて悩んでいる人は、あらためて「好き」について考えてみたり、
人生について考えてみたら、
何かいいことがあるかもしれません。
と思います。