植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

大人の経験値が、子どもの可能性を増やす。

人生は、なかなか思うようにはならないです。
一発目からうまくいくことなんて、ほとんど無いです。
 
そして、人間は、一度しか生きられないから、
やったことがないこととしか出会わないです。
だから、みんな確実に失敗します。
思うようにならなくて、悲しかったり、悔しかったりします。
 
そのときに、どうするかがだいじです。
 
うまくいかなかった原因を考えて、
対策して、もう一度トライするのが、もっとも効果的です。
 
ところが、うまくいかなかった時に、
自分を責めてしまう人がいます。
もしくは、誰かのせいにしたり、なにかのせいにしたりする人がいます。
その場合には、そもそもリトライをしていないので、
うまくいくことはないです。
失敗の記録しか残らないです。
 
そういう人は、「世の中そんなに甘くない。夢は叶わない。」と言うようになります。
でもそれは、正しくないです。
そして、そういう人だって、もともとそうだったわけではありません。
後天的に、「あきらめる人」にされています。
 
「なにやってんの!」
「勝手なことするからそうなるでしょ!」
「だからいったでしょ!」
「やったことがないんだから、やめておきなさい!」
 
子どもが失敗すると、こういう言葉をぶつける大人がいます。
この言葉は、心配から生まれてくるのだと思います。
でも、この言葉は、「あきらめる人」を生み出す危険性があります。
 
赤ちゃんが、つかまり立ちを始めたとき、どう思いましたか?
赤ちゃんが転んだとき、なんていいますか?
 
「なにやってんの!」
「勝手なことするからそうなるでしょ!」
「だからいったでしょ!」
「やったことがないんだから、やめておきなさい!」
 
って、いいますか?
いわないでしょ?
 
転んでも大丈夫なように、準備しますね?そなえますね?
転んだら、励ましますね?
努力したことを、褒めますね?
 
なぜそれを、やめてしまうの?
なぜ、真逆のことをやるの?
 
この、切り替わりが、なぜ生じるのかを考えたら、おもしろいと思います。
 
ちなみに、僕の考えでは、
「子どもが、自分の経験の範囲内の場合は支えられるが、
自分の経験の範囲外のことをやろうとしたら、制限する。」かな、
と思っています。
 
ということは、大人の経験値が低いほど、その大人が育てられる子どもの世界は狭くなる、ということかもしれません。
 
経験値は、
(1)本を読む
(2)人と関わる
(3)やったことがないことをやる
によって、容易に増えます。
 
ぜひ、経験値を増やして欲しいと思います。
未来の社会のために。子ども達の可能性を増やすために。