植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

夢をかなえるためには

ロケットを作りたい!と思ったとします。
 
それを誰かに相談すると
まずは
「そんなの、ものすごくお金がかかる。よほど頭が良くないと無理だ。東大レベルの学校に行かないと出来るわけがない。だから、無理だよ。」と教えてもらえます。
これであきらめてしまうと、この人は、
「夢なんてのは、すごくお金が無いと、頭が良くないと、叶わないんだよ。を教える人になります。
 
もしくは、
「ああ、じゃあね、JAXAに入りなさい。でもね、JAXAに入るためには、まずはちゃんと勉強をして、いい学校に行って・・・」
と教えられます。
その結果、ロケットの本も、宇宙の本も読むヒマもなく、ひたすら受験勉強にあけくれるはめになります。
その結果、JAXAどころか、時には理系から遠ざかることもあります。気がついたら、なんだかわからないままに、偏差値で入れる大学に入っちゃってることが多いです。
これで夢に届かなかった人は、「世の中そんなに甘くない。努力したって報われない。」と教える人になります。
 
そして、仮にJAXAにはいっても、ロケットが作れるとは限りません。JAXAには、いろんな仕事があります。
また、ロケットを作るのは、たいていは「〇〇重工」です。
そして、「〇〇重工」でも、実際に作業するのは、ほとんどが「関連の派遣会社」の方々です。
これで夢に届かなかった人も、「世の中そんなに甘くない。努力したって報われない。」と教える人になります。
 
 
この2例は、「やったことがない人」に相談した結果生じる現象です。
 
大事なのは、やった事がある人と仲良くなることです。
なるべく早めがいいです。
 
早くにスタートをきれば、まだ子どものうちに、
いろんな経験が増えます。
その結果、なぜロケットを作りたかったのか?を、
早めに考えられるようになります。
そうしたら、もっといろんな道が見えてきます。
 
でも、スタートを遅らせて、先延ばししてしまうと、
大学を卒業してから、「小学生レベルの夢」をスタートさせることになってしまうことがあります。
そして、たいていの夢は、叶えるためには、一定の時間が必要です。
スタートを遅らせると、社会人になって、仕事をしながら、奨学金を返しながら、自分を養いながら、夢をかなえる努力をしないといけなくなります。
それは、大変です。
 
 
夢をかなえるためには
(1)なるべくはやいほうがいい
(2)やったことがある人となかよくなる
がだいじです。
 
ということは、
(1)挑戦の先延ばし
(2)やったことがない人のアドバイスを聞く
は、してはならないことかも。
 
気を付けましょう。