植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

させてもらおう、ではなく、する

僕は、どーせ無理、という言葉がいやです。
この言葉で、可能性を奪われたり、自信を奪われた人が、
自分より弱い人の可能性や自信を奪うことがあるからです。
それは連鎖します。

その連鎖を断ち切るためには、
あきらめさせられない人、やったことがないことをやりたがる人を増やすのが一番です。

でも、考えてみたら、本当は人間はみんなそうでした。
生まれた時から、あきらめ方を知ってる人はいないです。

では、いつ、どーせ無理を覚えてしまうのか?

それが、宇宙かな、と思いました。

宇宙は、みんなが一度は憧れます。夢があります。
しかし、ほとんどの人が、
「宇宙は、よほど頭が良くないと。」
「宇宙は、ものすごくお金がかかる。」
と思い込んでいます。

でも、考えてみてください。
いつから、そう思うようになったのでしょう?
本当にそうでしょうか?

実は、僕らは教えられているのです。
やったことがない人が、僕らに、できない理由を教えているのです。

だからこそ僕は、宇宙開発は、あきらめさせられるような夢じゃないんだ。ということを示したいと思いました。
そうすれば、どーせ無理、に負けない人が増えるかも。

で、最初にやったことが、青年会議所の委員長として、
JAXAの人に講演に来てもらうことでした。
JAXAにメールをしました。想いを伝えました。
そうしたら、とてもいい人を紹介していただけました。
すばらしい講師の方が来てくださいました。

でも、講師を招いての講演会では、何度も何度もひらけません。
ということで、僕は、自分でしゃべるようになりました。
それが最初です。

現在やっている、CAPの活動もそうです。
講師を招いてのCAPは、お金がかかります。
だから、自分たちでCAPスペシャリストの資格を取りました。
そうやって、いまでは、市内の全部の小中学校に
プログラムを提供できています。

やりたいことを、してもらおうと思うと、お金がかかります。
なぜなら、お金とは、人間のマンパワーだからです。
誰かの力を借りるためには、お金がかかるのです。
でも、誰かにできることならば、自分でもできるんです。
そうしたら、お金ではなく、自分のパワーで運用できます。

昔、ワイルドセブン、というドラマがありました。
「お前がやれぬことならば、俺がこの手でやってやる」
という歌の出だしは、今でも僕の心を熱くします。

してもらおう。させてもらおう。ではなく、する。
すると、経験が身に付き、実力になります。

やりたいことがあったら、まずは、ちいさいことから「する」
それこそが、前に進むための、最も確実な道です。