30日は、缶サット競技会(見学は自由です。)
明後日30日は、植松電機にて、
缶サット競技会が開かれます。
小型の探査機を作成し、小型ロケットで打ち上げ、
上空から落下しながら、様々な測定を行い、
そのデーターを何らかの形で、回収するというものです。
他の星にいかないというだけで、
やってることは、本物の探査機と変わりません。
それを、自分たちで作り、自分たちで飛ばし、自分たちでデーター測定を行います。
空を飛ぶものは、重力とけんかします。
だから、軽くなければいけません。
軽くて、高機能は、相反する条件です。
だからこそ、技術的なチャレンジの意味があります。
昨年までは、缶サット甲子園という名前で、
重量1kgまでの缶サットを、高度400mほどまで打ち上げて
競技を行っていましたが、かなりコストがかかるし、
高度250mを越えて打ち上げるためには、
場所の確保も大変だし、航空管制の許可も必要で、
なかなか大変でした。
それほど大変だから、実際には、本番まで、一度も飛ばしたことがない、という地区もありました。
以前から僕は、もっと小型の缶サットを、
生徒が自作する安価なロケットで、
低い高度で打ち上げることを提案していましたが、
なかなか理解はされませんでした。
でも僕は、打ち上げ高度や、重量などのレギュレーション以前に、そもそも高校生しか参加できない、という状況に違和感を感じていました。
なぜなら、たいてい、ワントライしか出来ないからです。
2年生のときに一度だけです。
だから、技術蓄積がほとんど出来ていませんでした。
出来てる学校はどんどん高度化してしまいます。
この問題を解決するためには、
前後に参加の可能性を増やすのが一番です。
ということで、今年は遷移の年として、
北海道は従来のレギュレーションを踏襲します。
富良野高校
滝川高校
立命館慶祥
琴似工業
そして、一般のチームも参加します。
これらは、ガス酸素方式のカムイロケットで打ち上げます。
長さ2,5mほどのロケットが、30分間隔ほどで打ち上がります。けっこうな迫力です。
その他に、小型ロケットの型紙の配布の他、
入門用の缶サットキットの講習会を開くなどして、
単なる缶サット競技会ではなく、
これから参加したい人や、もっと高度にしたい人の、
技術交流会にもします。
ロケットが飛んでいく様子や、生徒が必死に準備する様子、そして、打ち上げ後の技術成果の発表会なども含め、
見に来るだけでも、かなりおもしろいと思います。
もちろん、来年からは、参加もできます。
もちろん、一般の方の見学も大歓迎です。
おおよそのスケジュールは
0900−1000 開場、事前審査
1000−1100 事前プレゼン
1100−1230 打ち上げ
1230−1530 事後プレゼン準備
1300−1500 CANSAT講習会
1530−1730 事後プレゼン
1730−1800 講評、閉会
です。
お時間のある方は、ぜひ、おこしいただければと思います。