植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

矛盾した夢の要求に負けないで。

夢は、大きくないとだめ?
夢は、大人が喜ぶ職業じゃないとだめ?
それでいて、
夢は、できそうじゃないとだめ?

子ども達は、夢を持て!
と言われても、
上記の3つの条件を満たそうとして、混乱します。

特に決定的なのは、
夢を追え!という割には、受験では「確実な合格」を要求することです。
努力しろ!挑戦しろ!でも、失敗するな!
これじゃあ、何にもできなくなります。

でもね、その原因を、僕は知っています。
それは、保護者です。

偏差値が生まれた理由を知っていますか?
偏差値が学校の進路の判断に持ち込まれる前は、
先生は、子ども達に、努力しろ!挑戦しろ!と素直に言えました。
しかし、あるときから、
「先生の言う通りにしたのに、合格できなかった。その責任をとれ!」と言い出す保護者が増えてきたのだそうです。
これじゃあ、先生は、子ども達に、「がんばれ!」と言いにくいです。
結果的に、子ども達が確実に合格できる学校を選びやすくするために、偏差値が導入されたそうです。

いま、弁護士さんが増えています。国が増やそうとしたから、すごく増えました。
ここのところは、グレーゾーン金利の解決で仕事が沢山有ったのですが、それももうじき終わります。
そうしたら、あまった弁護士さんは、「医療訴訟」と「教育訴訟」に向かう可能性があるそうです。
もしも、「進路相談の責任」を負わされるとしたら、先生は、進路相談に関わらないのが最良の対策になってしまいます。

世界中のロケットが、以外と古い技術で飛んでいるのは、
「失敗したら責任とれるの?」が効果的です。
無理して新しい技術に挑戦しないで、実績のある技術で飛ばしていれば、すくなくとも、自分が責任を負うのは回避できます。

根拠の乏しい無責任な責任追及が、社会や人間の発達を阻害しているのでは無いかな、と僕は思います。

でもね。自分の人生は自分のものです。
自分の人生のケツ持ちは、自分です。
保護者も、先生も、自分の人生の保障なんてできません。
(たいてい先に死ぬから。)
だから、人生に、他人の保障なんて求めちゃダメです。
人生を保障するのは、自分の能力です。

だからね。無責任な人たちが押しつけてくる人生観や夢に惑わされないで、自分で一生懸命に調べたらいいよ。

夢は、大好きなことや、やってみたいこと。

夢を見つけるためには、「うわーすごい!」と感動すればいい。

夢を叶えるためには、やったことがある人と仲良くなればいい。

やったことがある人と仲良くなるには、夢をしゃべればいい。

とにかく、出会う人出会う人に、夢をしゃべりましょう。
その夢を否定する人は、自分の人生に関係ない人です。
その夢を、信じて支えてくれる人と仲良くなればいいです。

僕もそうしてきました。
だから、僕も、恩返しで、夢を支えます。