植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

ロケットについて詳しく知りたければ。

時々、僕の講演を聞いてくれた人の中に、
「もっとロケットの高度な話を期待していたからがっかりでした。」という感想をくれる人がいます。

僕らが開発しているロケットに関しては、
まずは、日本機械学会に入ったらいいと思います。
そして、北海道大学の永田教授の論文を読めば、
それはもう、詳細に高度に内容を知ることができます。

日本機械学会は、様々な学会も開いています。
ほかにも、今月は、ロケット交流会という集まりもあります。
そういう所で情報を集めたら、最新最強の情報が集まります。

最近、ロケットにかかわる大学生の中にも、
ロケットが好きなわりには、
ライトスタッフを知らなかったり、
コズミックフロントを見ていなかったり、
ゴダートやコリョロフを知らない人もたくさんいます。
せめて、学研の図鑑でもいいから、読んで欲しいです。

知識は、「教えてもらう」だけではなく、
自分で探して学ぶ努力も必要だと思います。
そういう意味では、いまは、昔よりも遥かにいいです。
スペースシャトルの事故調査報告書も、丸ごと読めます。

僕は、大学に行きました。
でも、そこでは、僕の期待した飛行機ロケットの授業はありませんでした。僕は教えてもらえませんでした。
機械加工実習は、すでに全部習得済みでした。僕は教えてもらえませんでした。
でも、僕はがっかりしませんでした。
なぜなら、大学には、様々な経験を積んだ先生がいたからです。
そして、大学の図書館には、そこら辺では手に入らない貴重な本が沢山あったからです。
なんぼでも学ぶことができました。

僕は、最近は、ますます意図的にロケットの話をしなくなっています。
だって、限られた時間で、他にも調べる方法があることを、わざわざ伝える必要はありません。
僕は、限られた時間で、僕の思いを伝えたいです。
それは、「どーせ無理」に負けない人を増やすことです。
この世から、児童虐待や暴力を無くすることです。

だから、ロケットに関する高度な話を期待する人は、
僕の講演に来るのでは無く、とりあえずは、
11月21日、22日に、お台場の日本科学未来館に行くべきです。
ちなみに、植松電機もブース出してます。
僕も行きたいけど、高松でした。残念。


http://manned-rocket.jp/2015-11-21.html