植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

東雲型と春雨型

僕は、何か作るときには、その最初からを知りたくなります。
 
今回、日本海軍の睦月型駆逐艦を作るに際して、
やっぱり、日本の駆逐艦の最初を知りたくなりました。
 
最初は、イギリスからの輸入だそうで、
日露戦争で実戦を経験しています。
それが、一番手前の「東雲型」です。
東雲が搭載していた魚雷は、命中が期待できる射程は1000m程度とか。
自分の全長の10倍から15倍の距離まで肉薄しないといけないです。
 
その次に、日本で建造されたのが、真ん中の「春雨型」駆逐艦です。
まだ形は、イギリスの駆逐艦のまんまかな。
特徴的なのは、艦首が亀の甲羅のように丸くなってること。
これは、艦首が波に突っ込んだときに、すみやかに水を左右に落とすためとか。
小さい高速船ならではの工夫です。
 
その後、いくつかの駆逐艦が建造され、
やがて、睦月型になります。
睦月型では、艦橋の前にくぼみがあり、魚雷発射管が装備されています。このくぼみの部分で、波を落とすのだそうです。
 
僕は、人間が作った物が好きです。
なぜなら、形に意味があるからです。
そこには、苦労と困難と工夫のドラマがあります。
それを考えるのが、とても好きです。
 
駆逐艦は、1/700だと、ちょっと小さすぎます。
でも、1/350のプラモデルとなると、その種類はとても限られてしまいます。
ということで、いま、1/350の駆逐艦ペーパークラフトが、ちょっとマイブームです。

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