先生が困ったことを相談できる場所がもっとあったらいい、と思う。
中学校は、難しいです。
なぜなら、学区で人が集められるからです。
その結果、ときどき、すごい子が来てしまうことがあります。
ものすごい家庭環境で、ものすごい育ち方をしてしまった子が
きてしまうと、そのクラスの先生は、とてもつらくなると思います。
保護者と話をしようにも、会話が成立しない、なんてのは、
よくあることです。
そうなると、先生も、自己防衛的に、その保護者に負けない努力をしてしまうことがあります。
それは、クラスの他の子にとって、つらいことになります。
そういうときこそ、「特別な支援」が必要なはずです。
現在は、通常の授業に、主に学力的に対応出来ない子達が特別な支援を受けているケースが多いと思います。それはとても大切なことです。
でも、社会性や人間性に不足がある子も、特別な支援を受けるべきだと思います。
でも残念ながら、その仕組みは、まだ一部地域で施行されているに過ぎないです。まだまだ普及していません。
この仕組みを普及させるためには、
先生が一人でがんばらないで、問題を具体的に文章化して、対策を考えて、上程するのが有効だと思います。
口で言っても、組織は動かないです。
「そんな子どもを指導できないのは、君の指導力不足ではないのか?」なんて言われるかもしれませんが、先生に時間的な余裕がもっとあったら、もう少しなんとかできるかもしれませんが、
いまは、学力向上という命題が重すぎて、先生の負担が大きすぎると思います。
そして、先生といえども、児童心理学のプロではないです。
問題は、先送りすると、どんどん対策が難しくなってしまいます。
可能であれば、小学校のうちに、粗暴で投げやりになってしまった子達をケアできたら、中学校は、今ほど管理型じゃなくてすむかもしれないと思います。
問題解決は、先生だけではなく、もっと大きなシステムとして考えた方がいい場合も多いです。
特に、家庭環境が良くない子を支えるのは、その子だけの問題ではないので、先生だけではどうにもならないことが多いです。
社会システムとしてのケアが必要なはずです。
たとえば、
僕は、生活保護というシステムが、お金をあげる仕組みではなく、
人の健康状態などに応じた仕事を提供する仕組みになっていた方がいいように思います。
そうなれば、職場で、研修もできます。勉強もできます。
困ったことは、自分だけで抱えていても、解決できないです。
困ったことは、誰かに相談したらいいです。
先生は、もっと、困ったことを相談したらいいと思います。
そして、それを聞ける、同業者じゃない人が増えたらいいと思います。
そういう意味でも、やっぱり、PTAは大事だと思うし、
PTA以外にも、学校や先生を支える市民の集まりがあったらいいのではないかと思います。
ということで、赤平市では、子どもの輝きを支える会、というものをつくってみました。
子どもが卒業してしまったあとも、学校や先生を支える活動をしたい人を集める会です。
でも、まだまだ人手不足で、
今のところは、市内の全学校にCAPワークショップを毎年提供するところまでしか活動ができていないです。
(手前味噌ですが、おそらく、市内全部の学校にCAPワークショップを毎年提供できているのは、かなり珍しいケースだと思います。)
仲良くなってもらえるとうれしいです。