植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

芸人虐待番組は児童虐待防止法に違反するんじゃない?

中学生の頃だったかな・・・
ある日突然、胸ぐらを掴む、というのが流行ったことがありました。
 
それまで、そんなの見たことなかったのに、
ある日突然、それをやる人があらわれ、
やがて、普通になりました。
とてもいやなことでした。
それがはやったのは、そういう映画を見たかららしい、という話をあとから聞きました。
 
映画では、人を殴ったり、蹴ったりします。
倒れた人のとどめを刺すのに、頭を蹴ったりします。
映画では、殺そうとしてやっています。
だから、普通にそういうことしたら、相手は死ぬと思います。
 
考えてみたら、怒鳴ったり、机を叩いたり、なんてのも、
どこかで見て覚えるのだろうと思います。
自分が怖い、と思ったからこそ、ほかの人も怖がる、と思って
使ってしまうのだろうと思います。
 
最近、ようやく、児童虐待の中に、
「保護者のけんかを見せる」というのも含まれるという認識が増えてきました。
 
だとしたら、暴力行為のある映像を子どもに見せるのは、
児童虐待になるのでは?
 
お笑い芸人が、泣いたり、叫んだり、痛がったり。
虫とか食べさせられて苦しんだり。
それも、本当なら見なくていい映像のような気がします。
実際に、お笑い芸人の役をあたえられてる子もいます。
「いじられて、うれしいんだろ?」なんてまわりから言われて、
「ちがう」とも言えない子がいます。
 
人は、思ったより弱いです。
殴っただけで、眼球破裂することがあります。
ビンタで、鼓膜が破れることがあります。
転倒して、頭を打って、死んでしまうこともあります。
でも、映画の主人公は、鉄砲で何発撃たれてもがんばります。
でも、本当はそうじゃないです。
 
僕は、最近の戦争映画はよくできていると思います。
本当に、なんの遠慮も躊躇もなく、
流れ弾でぼんぼん人が死にます。
 
僕はサバイバルゲームもしますが、
サバイバルゲームをするからこそ、本当の戦争なんてできないと思います。
だって、サバイバルゲームでさえ、本当にあっさりやられます。
自分が気がつかない間にやられます。
そして、本当の戦争なら、「じゃあ、もっかいやろうかー」はないです。恐ろしいです。
 
海外では、子どもが見るものの、暴力表現などはかなり厳しく規制されているといいます。(喫煙や飲酒も血も制限されてるとか)
僕は、そういうのは大事な気がします。
 
知らなくていい暴力があります。
適当に真似るから、危険です。
いまや、昔と違って、映像の楽しみ方もパーソナルになりました。
だからこそ、昔よりも容易に制限できる気がします。
 
ということを書くと、
「それなら、アンパンマンも暴力だ」と言い出す人もいますが、
僕は、暴力は、専守防衛ならやむを得ない、ということは、
子どもに伝えるのも大事だと思います。
もちろん、暴力は良くないのですが、暴力を行使する相手には、
抗う必要もあります。
アンパンマンは、時々やられてます。それも大事な表現だと思います。
戦いは、プラスにならない。ということも、一緒におしえるのがいいと思います。
 
暴力を見せるのも児童虐待であるという定義が明確になってきたのだから、
映像や放送も、それに準じることを検討して欲しいなと思います。