植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

ワークとライフの意味とバランス(思考途中)

僕は、石炭の町で生まれたから、一生続く仕事がないことを知っています。
だから、一つの仕事を100%の力でやってはいけない、と思っています。
50%で食い扶持を稼いで、50%で未来への投資と修練をすべきと思っています。

だから、僕は、喰っていくために必要な時間を減らすように努力しています。
最も重要なのは、利益率を上げることです。
利益率を上げるために重要なのは、競争相手がいない状態をつくることです。
競争相手が、参入しにくい市場を創るのです。
競争相手が参入しにくい市場とは「不採算」な市場です。
そこで、採算がとれるように工夫するといいと思っています。
手間がかかる部分や、時間がかかる部分を、いかに知恵と工夫で短縮するかです。
まちがっても、仕入れ先を買いたたくとか、してはいけません。
なぜなら、それは、他の誰でもできることだからです。
そして、みんながそれをやったら、売ってくれる人達は、もうからなくなり、やめてしまいます。
そうしたら、仕事が継続できなくなります。
でも、それをやっちゃう会社は多いです。

僕は、この経営方針は、個人についてもフラクタルに相似だと思っています。
個人も、人生の時間に関して、「食い扶持を稼ぐための時間を減らす」と「能力向上の時間を増やす」を意識した方がいいんじゃないかなと思っています。

食い扶持を稼ぐための時間を減らすために有効なのは、
支出を抑えることです。
払う必要があるから、稼がないといけません。

能力向上のために有効なのは、趣味だと思います。
趣味は、好きなことだからがんばれます。のめり込めます。
それが、スキルアップになる趣味であれば、能力向上します。
でも、お金を払ってしてもらうだけの趣味だった場合には、支出を増やすだけの結果になります。だから僕は、創るとか、生み出すとか、考えるとか、学ぶ、という趣味が大事だと思っています。もちろん、自分の希望する範囲には、想定内の能力向上しかないので、
イレギュラーな出会いも大事だと思っています。
やったことがないことをやる努力もとても大事だと思います。

いま、ワークライフバランス、という言葉が聞こえてくるようになりました。
ベーシックインカムという仕組みで、働く時間を減らす、という考え方も増えてきました。
でも、これらを考えるときに、重要なのは、ワーク(労働)とライフ(人生)の定義だと思います。
ワークを、タイムカード押してる時間、に限定して考えてしまったり、
ライフを、自分だけの自由な時間、に限定して考えてしまうと、
ワークライフバランスを理解することは難しいかも知れません。
でも、日本は、先進国の中でも珍しく、労働時間だけで労働を管理しています。
そのため、もしかしたら日本は、ワークライフバランスを理解しにくいかも。

たとえば、1日3時間しか働いてはいけない。となったとき、
画家はどうするでしょう?音楽家は?スポーツ選手は?探検家は?
宇宙ステーションで働いてる人は?
僕だったら、3時間しか働いちゃダメ、といわれても、勝手に働くでしょう。
だって、本当は、人生の時間を何に使うのかは、僕の自由です。

僕は、会社を経営している立場でもあるので、ワークとライフはかなりごっちゃです。
僕は、食い扶持は、社会の役にたつことをしたら、自動的に対価がつく、と思っていますし、実際にそれで稼げています。
そして、新しい分野の開拓は、「知恵と経験と人脈」がプラスになるようにえらんでいます。
そして、僕の趣味は、思いっきり仕事に役にたっています。
僕のワークライフバランスは、渾然一体です。
おそらく、僕は、ライフを生きているのだと思います。

僕がこうなったのは、おそらく、「どうすればいいのかを、自分で考えた」からだと思います。

もしかしたら、ワークとは、「命令に従うこと」で、ライフとは、「自分で考えること」かもしれません。なんて、いま思っちゃいました。
うーん。久々の思考途中の書きかけになってしまった。