植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

夢があった方ががんばれるよ。

僕は、高校生の時に、受験勉強を経験しています。
特に、3年生の冬は、かなり駆け足詰め込みでがんばりました。
がんばれたのは、流体力学を学べる学校に入るためです。

僕は、飛行機やロケットが好きでした。
特に、日本の零式艦上戦闘機に憧れました。
零式艦上戦闘機について調べていたら、
堀越二郎さんが設計したということを知りました。
堀越さんについて調べていたら、飛行機の設計には
流体力学が必要だとわかりました。
そこで、流体力学を教えてくれる学校を探したのです。

僕は、大学に合格しました。
流体力学の授業は、難しかったけど大好きでした。
だからがんばれました。
あるテストでは、クラス40人中、合格者は僕だけという
こともありました。
そして、結果的に、僕は、飛行機やロケットを開発する仕事に
就くことができたと思います。
そしてそこでも、僕の飛行機やロケットが大好きという気持ちが、
僕の学習意欲を支え続けました。
いまでも、僕は、航空工学や流体力学に関する本が大好きです。
それは、僕は、飛行機やロケットに憧れているからです。

好きなことは、がんばれます。
好きなことは、覚えちゃいます。
それが、僕を支えています。

しかし、本当に不思議だなあ、と思うのは、
「夢がありません」という人が、受験勉強をがんばれる、ということです。
目的もなく、夢も無く、がんばるなんてすごいです。
というか、
もしかしたら、そういう人は、夢があったら、
もっともっとがんばれるんじゃないかな、と思います。

もしかしたら、「夢がありません」状態の学生さんは、
その能力の、半分も発揮できていないのかもしれません。
しかも、そのまま社会に出てしまったら、
最後まで、性能を発揮しないで終わるのかも・・・

それは、日本国にとって、いや、世界にとって損失です。

だからこそ、
学校の進路指導やキャリア教育では、
もっともっと、「夢(本当の)」について考えた方が
いいように思います。