植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

青年会議所よ・・・

太平洋戦争が終わって、
アメリカ軍が日本に進駐してきます。

そのとき、飛行場にいた日本兵が、驚いたそうです。
アメリカの飛行機から、自動車が自走して降りて来たことにも驚いたそうですが、
それを運転しているのは、高級将校で、
その隣には、自分よりも位の低い兵隊を載せてるそうです。
しかも、途中を歩いている兵隊にも声をかけ、
車の後ろに載せて走り去ったそうです。

この日本兵がなぜ驚いたのか?
それは、戦前の日本軍では、
高級将校は、運転なんてしません。必ず運転手付きです。
高級将校は、荷物も持ちません。必ず鞄持ちがつきます。
ところが、アメリカ軍はまるで違ったのだそうです。
その合理性に、驚いたそうです。

僕は、青年会議所の理事長を務めました。
青年会議所の理事長は、自分で運転してはいけないそうです。
青年会議所の理事長は、自分でカバンを持ってはいけないそうです。
僕は、愕然としました。
戦前の日本軍の常識が、青年会議所では、いまだに生き残ってるのです。

青年会議所は、明日を担う若い経営者が、自分の能力を高めるために、修練する場所です。
経営しながら、学ぶのです。
何を学ぶのか?
青年会議所の中でしか通用しないような、戦前の軍隊のようなヒエラルキー

「国の歩みの力となりて、先駆け行かん。」という歌を
毎回歌っているはずの青年会議所が、
敗戦国の旧態の儀式を重んじているようでは、
青年会議所の会員数が減っていくのもしょうがないことかなと思います。

青年会議所よ、本来の目的を見失わないように。
メンバーの人生の時間を大切に有効に使うことを考えた方がいいと思うよ。