植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

我が子への、根拠の無いうわさ話の拡散は危険。

最近の中学生の将来の夢は「公務員」というケースがかなり多いようです。

公務員になりたい理由は、
「安定していて、楽をしてお金がもらえるから。」だそうです。

さて、この情報を、この子達に与えているのはだれでしょう?

それは、現在公務員ではない大人だと思います。
(現在公務員の人が、我が子に、公務員のことを、こうやって教えるわけが無いと、期待しています。)

その結果、こういう気持ちで公務員を選んだ子達は、
実際に仕事をしてみて、現実を知るはずです。
そのとき、どうするのか?
おそらくは、まわりを見ても、待遇面ではやっぱり公務員のほうがいいな、と思ったら、もうやめることはできません。
あとは、毎日、時間が過ぎるのを待ちながら、いやいや働くはめになるかもしれないです。

でも本当は、そんな人達も、間違った情報さえ与えられていなければ、その能力を発揮できる違う仕事に就けたかもしれません。


ロケットなんてつくれるわけない。
だって、何億もかかるんだよ?すごいお金がないと無理だ。
そして、よほど頭が良くないと無理だ。
と思い込んでいる人も少なくないと思いますが、
この情報も、ロケットをつくったことが無い人が教えたものです。


やったことがない人が、根拠の不明確なうわさ話を、
まるで自分の経験であるかのように人に伝えることで、
間違った情報は拡散し、その被害を受けてしまう人が増えます。

これって、まさしく、いまネットで問題になってる現象と同じです。

以前、学校のPTAの中で有名な人がいました。
まあ、とにかく、うわさ話、ゴシップ話が大好きです。
あることないこと、どんどん情報をもたらします。
最初は、話題の中心にいましたが、やがて、
まもなく、みんながその人と関わるのを避けるようになりました。
すると、その人の情報提供は、今まで以上に精度がひくく刺激的な内容に変化してきました。
もう、だれもその人の相手をしなくなりました。
そうしたら、今度は、すべての人の悪口をいいふらすようになっていきました。

この人は、人から必要とされたかっただけだと思います。
だから、ほかの人が知らない情報を提供したのでしょう。
それが、どんどんエスカレートし、
そして、エスカレートしすぎて、必要とされなくなったら、
今度は、自分を認めてくれない人達を、悪く言うようになったのだと思います。


人の自我は弱いから、
人は、人から必要とされたいです。
でも、そのための方法を間違えると、
逆に必要とされなくなります。
誤った情報。根拠の無いうわさ話。それをコピペするような情報拡散は危険です。


こどもたちは、大人の言うことを信じます。
だからこそ、大人は、憶測のうわさ話を、我が子に対して拡散するようなことは、しないほうがいいと思います。
わからなかったら、しらべればいいです。確かめたらいいです。

そしてそもそも、この世に、楽な仕事はないですから。
どんな仕事も、一生懸命にやったら、楽なわけ無いじゃん。

あ、いやいややったら、楽なのか?
いやー。苦痛でしかないと思うけどね。

誤った公務員像や、大手企業像を、押し付けないでほしいものです。