植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

出雲の科学館はすごいです。

現在、出雲から江津への電車の中。
出雲市に宿泊しましたが、出雲大社に行く時間はありませんでした。
やむを得ず、とりあえず出雲市科学館へ。
とっても広くて立派です。
実習室の充実が尋常ではないです。
かなり高度な実習ができると思います。
ともすると、科学館は、小学生低学年の遊び場になりがちですが、
これだけの設備があれば、中学生高校生も活用できるとおもいます。
しかし、問題は、その時間があるか、です。
 
先日、赤平市内の小学校の子達が、植松電機に来てくれました。
3時間目、4時間目をつかっての遠征授業です。
2週に分けて来てくれました。
4人1チームで、大型のペーパークラフトロケットを作ります。
みんな器用だし、気が利きます。とても優しくたのもしいです。
作業の分担も自分たちで出来るし、
教え合うこともできます。
僕らが元気と愛をいただけるような、素晴らしい子達でした。
でも、この子達が来れたのは、その時間と、移動コストを乗り越えた先生の努力です。
 
最近、学力向上のために、ゆとりの反動で、子ども達はかなり窮屈な状態になっています。
学校の授業にもゆとりがない感じがします。
そのため、準備に時間がかかることや、移動に時間がかかることが、どんどん減らされているように感じます。
それは、子ども達を、学校の中に囲い込む結果になってる気がします。開かれた学校という言葉が、うつろに聞こえます。
(もちろん、ぎゅうぎゅう詰めの時間の中でも、時間を作り出して、様々な活動をしている先生もいます。同じ免許で仕事をするのなら、そういう先生が、もっともっと増えてもいいと思います。)
 
子ども達は、かならず社会人になります。
でも、社会で必要な知識を、僕らは教えてもらえません。
働くと言う事も、税金のことも、借金のことも、保健のことも、
結婚のことも、子育てのことも、僕らは、学ばないまま社会に放り出されます。
僕らは、テストの受け方しかならわないような気がします。
僕は、それこそが、社会に適合しにくい人を生み出す一因かもしれないとおもっています。
 
忙しい、時間がない、余裕がない。は、よく聞く言葉です。
経営者でも、よく使う言葉です。
でも、間違いなく言えるのは、そう言って、学ぶことも、
変化することも怠った経営者の会社は、
どんどん業績が悪化しています。
時間は、ヒマだからあるもんではありません。
時間は、知恵と工夫で生み出すものです。
 
ぜひ時間を作り出して、子ども達が社会と接する機会を増やしてあげて欲しいと思います。
がんばってる先生達を、僕は心から応援します。
未来の世界を救う子達を育ててくれて、ありがとう。