植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

幸せラインは、自由だ!

今朝の会社の朝礼で、会社の仲間が、カラオケの自動採点についてのお話しをしてくれました。

基本的には、理想とする音階とメロディーから、外れると減点という仕組みだから、
プロが自分の曲をアレンジして歌うと点数が下がる、という現象が起きてしまいます。
(もちろん、この採点システムも日々進化してるとおもいます。)
僕は、こういう番組は、あんまり興味を感じないです。
僕は、プロが心を込めて歌う歌の方が好きです。(個人的な嗜好です。)
森繁久弥さんのオリジナリティーはすごかったです。)

似たようなことに、グランツーリスモという車のゲームの進路ラインがあります。
このゲームでは、コースごとの最速タイムのラインを画面に表示できます。
でも、僕は、ぜんぜんそのラインに乗っかれません。
というか、車によって、走行ラインは変わります。
もちろん、雨の量によっても変わります。実際なら、路面の温度も影響するでしょう。
その、様々な条件の中で「最適解」を探すのが、おもしろいのだと思います。

たとえば、スバルインプレッサや、ランサーエボリューションという、4WDの車は、
すごく走らせやすいです。コーナーリング中にも、加速も減速もかなりできます。
それは、とても速く、安心です。
こういう車だと、最速ラインに近づくと、確かにタイムがよくなる傾向があります。
でも僕は、フェラーリF40とか、ランチアストラトスが好きです。
まっすぐ走ってくれません。
オーバーステアの雨あられ。アクセルオンでもオフでもスピン。
直線でのブレーキングでもスピン。どうすりゃいいの。
絶対的な速さでは、4WDや、新しいマシンには、敵わないです。
でも、それをうまく走らせられたときに、すごく快感です。
もちろん、ハンドリングアシスト全部オフ。バラストもつまず、足回りもノーマルのまんま。が、最高に乗りにくくて、最高におもしろいです。
こうなると、完走できただけでバンザイです。幸せを感じるレベルがすごく下がります。
それは、僕の幸せです。

おそらく、人生についても同じことが言えるかも。
誰かが設定した「人生の幸せライン」から、外れたら減点。なんて指示されたら、
人生は楽しくないと思います。
雨も降る。風も吹く。雪も降る。猛暑にもなる。
自分の意志でどうにもならないことが起きても、
自分の意志で人生を操縦して、最適解を目指すのが、楽しい気がします。

国公立4年生大学の理系に進学して、官公庁で働いて・・・
から、ちょっとでも外れたら、負け組ですよ、なんてのはあり得ないです。

人生いろいろ。
僕は、自分の自由な幸せラインを追い求めていきたいです。